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UQコミュニケーションズは25日、春商戦に向けた「UQ mobile」および「WiMAX 2+」の取り組みについて発表した。UQ mobileでは2017年春のラインアップとして洗えるスマホ、高音質機能モデル、UQ mobile初のau VoLTE対応ケータイの3機種を追加する。

○2017年春のラインアップ

春モデルに追加されるのは「DIGNO W」(京セラ製)、「BLADE V770」(ZTE Corporation製)、「DIGNO Phone」(京セラ製)の3機種。2月下旬以降、UQ mobileオンラインショップなどで取り扱いを開始する。DIGNO Wは5インチの温水防水に対応した端末で、泡ハンドソープで汚れが洗い流せる。落としても安心の高耐久設計。「DIGNO L」の後継モデルという位置付けになっている。

「BLADE V770」は、5.2インチフルHDディスプレイを搭載する端末。サウンドを最適化するドルビーオーディオに対応。オクタコアCPU搭載により、ハイパフォーマンスだけでなく低消費電力性も兼ね備える。

「DIGNO Phone」は折り畳み式の携帯電話。防水・防塵・耐衝撃に対応、相手の声がクリアに聞こえる「スマートソニックレシーバー」やau VoLTEをサポートする。

○MVNOにおける新規契約の3割を獲っていく

発表会にはUQコミュニケーションズ 代表取締役社長の野坂章雄氏が登壇して概要を説明した。2016年10月から女優の深田恭子さんらを採用したテレビCMを、全国規模で放映開始するなど、露出を増やし攻勢をかけているUQ mobile。この結果、市場の認知度がCMを放映後の2016年11月以降に急上昇したという。野坂氏は「これがやりたかったこと。後発のUQ mobileは、これまでMVNO事業者の中でも周回遅れになっていた部分がある。ユーザーのアテンションを一気に集めて、"UQもあるんだ"ということを印象づけたかった」と評価した。

「総合満足度」は88%、「他者推奨度」は78%と顧客満足度も上昇している。料金やSNSデータ消費ゼロ、高速通信といった項目でユーザーの評価が高いという。これに伴い新規契約数についても弾みがついている。野坂氏は「MVNOにおける新規市場の30%獲得を目指したい」と語った。

○料金プランを拡大

料金プランには5分かけ放題の「おしゃべりプラン」のほか、無料通話タイプの「ぴったりプラン」には月間データ容量7GBの「L」プランを追加する。2月22日より提供を開始する予定だ。これにより、UQ mobileの料金プランは「おしゃべりプラン」のS/ M/ L、「ぴったりプラン」のS/ M/ Lと合計6プランとなる。「おしゃべりプラン」と「ぴったりプラン」の間は自由にプラン変更が可能だという。

また、学割キャンペーンとして「UQ学割」を26日より開始する。18歳以下を対象としたもので、音声通話もインターネットも含めて月額1,980円で2年間スマホが利用可能になる。このほか、はじめてスマートフォンを利用するユーザーの安心、安全をサポートする「スマホデビュー応援キャンペーン」を2月1日より開始。初期設定などを任せられる月額350円の「UQあんしんサポート」、危険なワードをSNSで使用することなどを抑止する月額300円の子供セキュリティ「Filii(フィリー)」が最大3か月無料で利用できる。

○WiMAXの使い勝手を向上

続いてWiMAXの話題に移る。WiMAXでは「3日間で3GB」のパケット利用量制限を設けていたが、これを「3日間で10GB」に緩和する。また、速度制限するのは混雑時間帯のみ(18時から翌2時)になる。このときの通信速度は概ね1Mbpsとしている。運用の実施は2月2日の開始を予定する。野坂氏は「実現したいのは、ネットワーク利用の公平性の確保とお客様の利便性の最大化」と説明。利用制限の緩和により「UQ Flat ツープラス ギガ放題」プランの使い勝手も向上。計算上は100GB超の利用も可能となる。

また、下り最大440Mbpsのサービスエリアは、2月以降に全国47都道府県に拡大する見通し。さらに地下鉄や地下街などWiMAXの電波が弱いエリアへの対策として、au 4G LTEと併用できる「LTEオプション」を提供する。利用月のみ月1,005円が請求される仕組みで、2016年11月から「auスマートバリューmine」の利用者向けに、LTEオプションの利用料を無料化しているが、今夏には適用範囲を大幅に拡大するという。

製品ラインナップには、下り最大440Mbpsを実現するモバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W04」およびホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L01」(ともにファーウェイ・ジャパン製)を追加する。両製品とも2月中旬よりUQ WiMAXオンラインショップ、機種変更受付ページ、およびMVNO各社にて順次取り扱う。

W04は、4×4MIMO技術とキャリアアグリゲーション(CA)技術により、下り最大440Mbpsの超高速通信を全国エリアで利用できる製品。上りはCA技術と64QAM変調方式により最大30Mbpsに向上している。

「Speed Wi-Fi HOME L01」は、屋内開通工事不要でコンセントにつなげばすぐに高速インターネットが利用できるホームルーター。2.4GHz/5GHzのWi-Fi同時利用が可能で、最大同時接続数は40台。

○先行するワイモバイルは"絶壁"

このあと野坂氏は質疑応答と囲み取材にも応じた。2017年度の目標新規契約数について聞かれると「数は未公開」としつつも、「MVNO市場全体で年間300万の新規契約がある。その30%(90万契約)を狙っていきたい」とした。

学割キャンペーンについてワイモバイルと内容が似ているとの指摘には「ワイモバイルさんの学割と基本的に変わらない。UQ mobileでは大手キャリアとも一般のMVNOとも違う新たな第3極を狙っている。イチキュッパ(1,980円)で色んなサポートを受けられ、WiMAXもある。そんなサービスを提供していく」と説明している。

UQ mobileでは今後、どのような端末を取り扱っていくのかという質問には「MVNOでは、大手キャリアと比較して"月いくら安くなった"ということでアテンションを集めている。そのため高機能、高スペックはあまり追求できないというのが本音。ただ、安かろう悪かろうは避けたい。2万円、3万円といった価格帯の中でもプレミアム感、特色のあるものを見つけて採用していく」と回答。

また、「ワイモバイルとの差が見分けられない」という質問には「われわれの心境としては、ワイモバイルさんは相当先行されている。絶壁。そこでUQが対抗軸になる存在だと、まずは利用者の皆様に認識していただく」としたうえで、「勝ちにいくのはその先で、そこまでなかなかいけていない。ワイモバイルさんはヤフーさんと組んでポイント施策などをされているが、UQは別の観点で展開する。家電量販店さんによっては、ワイモバイルさんに勝っている店舗も出始めてきた。派手ではないけれど地道にやって、存在感を示す会社になれれば。まずはワイモバイルさんの背中が見えてこなければいけない。まだ、その前の段階」と説明した。

(近藤謙太郎)