車とギターとお父さんと歩む少女の成長物語。

1月24日に発表されたアカデミー"短編アニメ賞"ノミネート作品の中に、なんと初めてVR作品が選ばれました。それがGoogle Spotlight Storiesの短編アニメ『パール(原題:Pearl)』。

まずは360度を見渡しながら、愛車の中で繰り広げられる少女の半生、そして彼女が夢を叶える姿をご覧ください。



こちらはUploadVRが取り上げたGoogle Spotlight Storiesの動画でした。

廃棄された愛車を見つけた少女が、車内で見つけた古いレコーダーを再生させると……子供の頃にお父さんとストリート・ミュージシャン暮らしをしていた思い出や、思春期に家を飛び出したこと、幼馴染みたちとバカ騒ぎをしていた記憶が鮮やかに蘇ります。


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最後は、ボロボロの愛車を修理し、少女は仲間たちとお父さんを乗せてコンサート会場へ。少女は「パール」というバンド名でミュージシャンになり、夢が叶ったところでハッピーエンドとなりました。まさしく真珠のようにキラリと光るストーリーでしたね。


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家を飛び出しても父親の曲を歌うようになったり、成長してもトンネルでは息を止める遊びを続けているあたりに、反抗期でも父の影響と愛情が見えたりして、所々でウルっと来そうになります。ですが完全なお涙頂戴モノではないところも魅力のひとつかもしれません。


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360度動画となると、視聴者があちこちを探索しながら進むようなコンテンツが多いかと思います。ですがこの動画は車内に留まり、外の風景や出来事がどんどん移り変わっていくのがユニークですよね。

本作の監督はパトリック・オズボーン。彼は『ベイマックス』と同時上映された『愛犬とごちそう(原題:Feast)』で、第87回アカデミー短編アニメ賞を獲っている人物です。

以前はOculusのVR短編アニメ『ヘンリー』がエミー賞を獲得したこともあり、今後ますますVR作品が世界に認知されていきそうです。果たして、この『パール』も短編アニメ賞を獲れるのでしょうか? 発表は2月26日のアカデミー賞にて乞うご期待!

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image: YouTube
source: UploadVR, YouTube

(岡本玄介)