目に見えない「自律神経」の不調、そんなときに試したい調整法とは?

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 最近、テレビの健康番組や雑誌などで、盛んに“自律神経”の話題が取り上げられています。一番有名なのが、自律神経失調症。でも実はコレ、自覚症状はあるのに、検査をしてもはっきりした原因が見つからないため、安易につけられているケースも多いのだとか。お笑い芸人コンビ「中川家」の中川剛さんや、女優の高木美保さんなどが患い、克服したことでも知られていますね。

 ところで、この自律神経という言葉、漠然とはわかっていても、実際どんな器官なのか理解している人は少ないのではないでしょうか。

「自律神経は内臓のように目に見える器官ではありません。いわば脳の働きです。交感神経と副交感神経からなり、自律の名が示す通り体の循環器系や呼吸器、消化器や体温調節に内分泌系など、人が生命を維持するために一日中働いています」

 そう話すのは、多くの専門医へ取材して健康記事を手がける医療ライター。体を活発に動かしたり仕事をする日中は交感神経が働き、リラックスしたり安静にしている時には、副交感神経が優位になるそうです。

「ただ、電気のスイッチのオンとオフのように切り替わるのではなく、常に変動してホルモンの分泌をさせたり、体の調子を調整したりしています。この機能がうまく働かなくなる、つまりバランスが崩れると、冷えや寝つきの悪さ、内臓の不調や、突然の発汗やほてりなど、不快な症状が出てしまうのです」(前出・医療ライター)

 それがさらに進行すると原因不明の痛みが出たり、ひどくなると無気力状態になったり、うつ病やパニック障害になったりと、日常生活に大きな支障をきたすことになるそうです。交感神経と副交感神経のバランスの乱れは、過労や緊張の連続、ストレスの蓄積など、交感神経優位の状態ばかりが続くことで起こるそうです。

「“自律”と言うくらいですから、自分の意思でコントロールするのは難しいのです。でも、交感神経を静めて、副交感神経優位の状態に持っていく方法は昔からあります。一番簡単なのは、深呼吸です。その時には息を吸うよりも、最初に完全に吐き切ることに意識を置くといいですよ」(前出・医療ライター)

 確かに吐き切らないと、大きく吸い込むことはできませんよね。ヨガや太極拳、瞑想でも呼吸に意識を置きますが、これは副交感神経を優位に持っていくために昔の人が考え出した方法。きちんとした意味があるのですね。

「また、体を冷やさない、温めることも一つの方法です」と医療ライターは続けます。入浴する際はシャワーだけで終わらせるのではなく、40度くらいのお湯を入れた湯船にゆっくり入ることがオススメなのだとか。そして体が完全に冷えないうちに布団に入れば、良質の睡眠がとれて、自律神経が整いやすくなるそうです。ぜひとも試してみたいですね。