「だて正夢」名称発表会当日の様子

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宮城県は2017年1月23日、18年度の本格デビューを予定しているブランド米「東北210号」の名称を「だて正夢」にすると発表した。仙台藩祖の伊達政宗にあやかっているのはいうまでもなく、名称を考案したクリエイティブディレクター・コピーライターの谷山雅計さんは次のコメントを発表した。

「日本の食卓の『天下』をめざす新進気鋭のブランド米です」

福井県も18年度にブランド米を本格販売

「だて正夢」が生まれた背景には、全国各地で起きているブランド米競争がある。宮城県、いや東日本のお米といえば長年「ササニシキ」が代名詞的存在だった。ところが冷害に弱いことがわかり、また1991年に耐冷性のある「ひとめぼれ」が県の奨励品種に指定されたこともあり、今では新種の米に押されている。

名称発表会に出席した村井嘉浩宮城県知事は、だて正夢を加えた4品種を宮城県の米として売り出す方針を打ち出した。

「我が県では、皆様になじみのある『ひとめぼれ』『ササニシキ』に加え、新品種『だて正夢』さらには玄米向け用品種『金のいぶき』を品揃えし、新しい『みやぎ米』として皆様の食卓にお届けしたいと考えております」
「このため、『だて正夢』は、基準に従って栽培できる農家が生産し、さらに出荷段階によってタンパク含量などの品質基準に合格した米を厳選しており、新しい『みやぎ米』のプレミアムブランド米として皆様にご満足いただける米であると自負しております」

ところでご飯の粘りは、米の約70%を占めるデンプンで決まる。デンプンはアミロースとアミロペクチンの2種類があり、アミロースの割合が低いほど粘りの強いご飯となる。だて正夢は、食味の良さともっちりした粘り強さの両立を目指した品種で、デンプン中のアミロース含量は10〜15%と低い。ちなみにササニシキ、ひとめぼれ、あきたこまち、コシヒカリのそれは16〜23%で、もち米は0%。

ご飯大好きな人にとって、2018年の本格デビューが待ち遠しいところだが、先述した通り全国各地で作られるブランド米の販売合戦は激しさを増している。

実は福井県も宮城県と同じタイミングで新しいブランド米を売り出す。あまり知られていないが水田率90%を越える全国有数の米どころで、コシヒカリを生んだ地でもある。20万種の中から絞り込んだ「越南291号」を、ポストコシヒカリとして18年度に本格生産・販売する予定だ。「福井県の新しいお米『越南291号』の名称募集」は誰でも応募が可能。受付期間は17年1月31日まで。最優秀賞は50万円、優秀賞は福井県産農林水産物5万円相当、参加賞は抽選で291人に開発した米をそれぞれプレゼントする。