男子テニス・シングルスで世界ランク17位のロジャー・フェデラー(スイス)【写真:Getty Images】

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準々決勝を制した後の勝利者インタビューで家族の話題

 男子テニス・シングルスで世界ランク17位のロジャー・フェデラー(スイス)は全豪オープン準々決勝で同50位のミーシャ・ズベレフ(ドイツ)を6-1、7-5、6-2のストレートで下し、2大会連続の4強入りを決めた。膝の故障から昨季後半戦を欠場したレジェンドは全盛期を彷彿とさせる強さを見せつけているが、試合後のインタビューで家族との心温まるエピソードを披露。良き父親としても観衆の喝采を浴びている。地元紙「ヘラルド・サン」が伝えている。

 4回戦で世界ランク1位のアンディ・マレー(英国)を撃破した難敵ズベレフを一蹴したフェデラーは、コート上で勝利者インタビューに満面の笑みで応じた。ズベレフの奮闘ぶりを讃え、準決勝で激突する同郷スイスのスタン・ワウリンカ戦について語った後、インタビュアーから家族についての質問を受けた。

「家族について話をしましょう。あなたは大家族ですよね。子供は4人です。早目にパース入りしてから、オーストラリアで数週間が経ちました。家族の皆さんはオーストラリアを楽しんでいますか?」

 メルボルンで行われている全豪オープンの前哨戦として、パースで行われたホップマン・カップに参加したフェデラーは、ミルカ夫人と4人の子供たちと新年早々にオーストラリア入りしているそうだ。

「みんなすごく忙しくしてるんだ。子供たちは私たちみたいに1日中寝ていませんから。そうでしょ? あなたも寝てるでしょ」

子供たちのリクエスト「お願いだから負けないで。もっとここにいたいの」

 11時間睡眠で体力を回復させる独特の調整法を持つフェデラーがインタビュアーに同意を求めると、会場のファンから笑い声が飛び出したという。

「試合が深夜にあると、私は朝も寝ていなければいけない。だから、子供たちもお父さんは午前中は遊んでくれないことを分かっている。それでも、オーストラリアをエンジョイしているよ。パースも楽しんだけど、ここメルボルンも堪能しているよ。パースは初めてだったけど、メルボルンは子供たちもよく知っているからね。アクティブなんだよ。毎日外で遊んでいる。みんな何度もこう言うんだ。『お願いだから負けないで、お父さん。私たちはもっとここにいたいの』ってね」

 南半球で夏真っ盛りのオーストラリアを満喫している4人の子供が、バケーションを楽しみたいがためにフェデラーの勝利を願っているエピソードを披露すると、スタンドは大盛り上がりしたそうだ。

「今日になって初めて娘が『もう大丈夫よ。私は今はスイスでスキーに行きたいの』と言ってきたんだ。私としては『頼むよ。もう1試合やらせてくれよ』という感じなのに。もしかすると、もう数日はここにいられるかもしれない。娘もそれで問題ないと思うんだけど」

トッププレーヤーとしても父親としても活躍

 フェデラーが父親としての思わぬ一面を披露して笑いを誘うと、スタンドで応援していたミルカ夫人も思わず苦笑してしまったようだ。大会中のオーストラリアでは母国スイスにいる時ほど子供と外出しないというフェデラーだが、トッププレーヤーとして活躍するとともに、父親としての役割もしっかりとこなしているようだ。

「屋外に子供たちを連れて行くのが好きなんだ。自然と触れ合い、子供たちと過ごす。息子たちとはかくれんぼをすることが多いね。床で転がり回ってレスリングしたり。娘とは宿題を手伝ってあげたり。お話をしたり、彼女たちの話を聞いたり。オーストラリアでも大変なんだよ」

 イクメンぶりを披露したフェデラーがどこまで勝ち進むのか。どんな結果になろうとも、子供たちはフェデラーを大きく後押ししてくれそうだ。