今季新加入の家長。同じく新加入のハイネルや主軸の小林と好連係を見せた。写真:江藤高志

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 今季から川崎フロンターレを率いる鬼木達監督にとって初の練習試合が、1月24日に行なわれた。川崎が1次合宿を実施している宮崎県・綾町の練習場で、佐賀東高と対戦。30分×3本の形式で、現在ケガでリハビリ中の選手を除くすべての選手が30分以上を戦った。
 
 川崎のフォーメーションは4-4-2か4-2-3-1というような形で、ボランチの2選手を除く前線の4選手が高い流動性を示し佐賀東高の守備陣を切り裂いた。
 
 1本目はFWの小林悠に対し、新加入の家長昭博、ハイネルといった選手が絡む攻撃を見せる。相手が高校生だという事はあるにせよ、パスを繋いで攻め崩すスタイルでゴールに迫った。
 
 ただし得点は相手のミスを利用したボランチの板倉滉の1点にとどまっており少々物足りなさが感じられた。サイドをえぐる三好康児や家長の突破が見られただけに、中央に入る選手との呼吸を合わせ、点でパスを繋いでほしかった。
 
 2ゴールが決まった2本目は15分過ぎに7選手が交代し、阿部浩之が右サイドハーフとしてピッチに。「もともとみんな上手いタイプですし、僕さえフィットすれば問題ないと思います」と話す阿部はまだ頭で考えて動く必要があるとのことで、プレーが「ワンテンポ遅れたり」すると発言。今後の練習の中で「頭も体も川崎寄りにしていけたらなと思います」と話していた。
 
 3本目は最終ラインに舞行龍ジェームズが登場。CBの高卒ルーキー、タビナス・ジェファーソン、GKのポープ・ウィリアムといった守備陣を声で統率していた。この3本目は車屋紳太郎、エウシーニョの左右のサイドバックが積極果敢に攻撃参加を見せて佐賀東を圧倒。ほぼ交代がなかった佐賀東の疲れもあるとは思うが、30分で3点を畳み掛けた。
 
 30分3本で6-0という結果だけを見れば上々の数字なのだが、まだ細かいところにミスが出ており、そうした試合内容を踏まえ「僕としてはやっぱりもう少しいろいろな意味で落とし込まなきゃな、というのはあります」と鬼木監督は表情を引き締めていた。
 
 今季からキャプテンを任されることになった小林悠は「ゴール前までは崩せていましたが、最後がちょっと合わなかった。普段やってないメンバーなので仕方ない。そこはここから合わせていければと思います」と述べ、精度を高めるための練習の必要性を口にしていた。
 
 ある程度崩せていたという収穫と、ゴール前での精度の低さという課題が見えており、ここからやるべく修正点が明らかになったという意味で、有意義な練習試合となった。
 
取材・文・写真:江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)