日本を訪れる中国人旅行客の消費がモノ消費の代表である爆買いから、温泉体験などのコト消費へと移行していると言われる。日本ならではの体験として、春先には桜鑑賞の「花見」が毎年人気を集めており、2017年も中国人旅行客が多く訪れることになりそうだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人旅行客の消費がモノ消費の代表である爆買いから、温泉体験などのコト消費へと移行していると言われる。日本ならではの体験として、春先には桜鑑賞の「花見」が毎年人気を集めており、2017年も中国人旅行客が多く訪れることになりそうだ。

 桜が咲くまでまだ時間はあるが、すでに花見ツアーの空席は埋まり始めているという。中国メディアの中国園林網は20日、中国人が夢中になっている「日本の桜」に関する記事を掲載し、将来的には日本で花見をする必要がなくなるのではないかと伝えている。

 記事は日本の桜について、独特の優雅さと美しさで多くの中国人の心をつかみ、世界でも最も美しい桜と評されていると紹介。中国の旅行会社が企画している日本へのツアー旅行は、通常は5泊6日で平均4699元(約7万8000円)のところが、桜の時期には平均1万1888元(約20万円)にまで値上がりするが、すでに満員のツアーも出初めているほどの人気だという。

 日本政府観光局によれば、16年3月は訪日客が初めて単月で200万人を超えた月だが、うち中国人は約50万人だった。3月に訪れた外国人のうち、3人に1人が中国だったことになる。

 では「大金をはたいても見る価値がある」と中国人に感じさせる日本の桜には、どんな特徴があるのだろうか。記事は特に「しだれ桜」の写真を紹介。「春の光のなかで、満開の桜の枝がしなって風に舞い、あでやかにしだれた様は優しく美しく優雅で特別」と大絶賛した。日本には高さが15-20メートルもあるしだれ桜もあり、「ピンクの滝」のようなこの大木の下で休める幸せを力説した。現実主義と言われる中国人だが、ロマンチックな一面も持っているようだ。

 同時に、こうした桜の名所が日本にあるなら中国にもあっても良いのではないかと思いつくのは自然なことだろう。米国の首都ワシントンにも、桜が植えられ、春には人でごった返すことを紹介。中国にも桜の名所はあるのだが、差別化を図り、日本との差を縮めるよう努力しており、将来日本を超えて世界一の桜の観光地になるのも夢ではないと主張。近い将来には高いお金を払わずとも国内で桜を観賞できるようになるはずだと結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)