旭山動物園・流氷広場イメージ1/(C)旭川市旭山動物園

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旭山動物園の「あざらし館」といえば、床から天井までつながった円柱水槽「マリンウェイ」を泳ぐアザラシが見られることで有名。そんな「あざらし館」で、冬限定の一風変わった行動展示が見られるって、知ってましたか?

旭山動物園・流氷広場を作るようす/(C)旭川市旭山動物園

「どこ、ココ? 旭山動物園じゃないの!?」と思った皆さん。ご安心ください、こちら、旭山動物園です。ただ、いくら寒い旭川とはいえ、普通の状態でここまで氷だらけにはなりません。北海道の冬の海を再現するためにあえて氷だらけにした、「流氷広場」という冬限定の行動展示なんです。

この「流氷広場」、最低気温がマイナス20℃にもなる旭川で、とりわけ寒い2月ごろに出現する期間限定の広場。「あざらし館」にある屋外プールに園内の除雪した雪などを大量にプールに投入し、水をかけながら徐々に凍らせ厚みを増やし、約2週間かけて作り上げるそう。写真のように、スタッフの皆さんが夜、えっさほいさと作業を進めます。…見ているだけで体が凍えてきますねぇ。

その年の天候状況にもよりますが、「流氷広場」が完成し、楽しめるのはだいたい2月上旬〜下旬ごろ。写真は、「流氷広場」で行われているもぐもぐタイムのようす(エサを食べるようすが観察できるガイド)。夏とは違って、氷の上に飛び乗ったり、氷の上を腹を使って移動したり、穴から顔を出したりする姿が見られるんですよ!

もちろん、もぐもぐタイム以外でも氷の上で寝そべる様子や、息継ぎのために穴からぴょこんと顔を出す姿(上の写真のように)が見られます! ちなみに、館内の大水槽からプールを見上げると…

まるで流氷の下を泳いでいるかのようなアザラシの姿が見られますよ。こちらもなかなか幻想的な光景…。

今年、2017年の流氷広場も2月上旬ごろから公開予定。約1か月間だけ見られるレアな行動展示ですから、ぜひ見に行ってみてください!

※写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】