打倒、Apple TV&PS4。

CES 2017で発表された、Nvidiaの「Shield」は、パワフルなAndroid TVのセットトップボックスであると同時に、ゲームコンソールでもあります。Android TVとはテレビ向けに開発されたプラットフォームで、同じくGoogleが展開するChromecastと根本的に違うのは、Android TVはAndroid OSをベースに開発されていること。これによりAndroidのゲームアプリなどが、テレビでもプレイできるというわけです。つまりNvidia Shieldは、そんなAndroid TVを搭載し、上の専用コントローラーでAndroidやPCゲームがテレビでプレイできるという、Android TVのプラットフォームを活かしたデバイスなのです。

2015年に登場した先代モデルのShieldは、ゲーム機としては値段なりで、TVとしてはイマイチな印象が拭えませんでした。しかし、アップグレードされた今年のモデルは、どうやらかなり期待できそうです。スペック的には変わらないのですが、細かい変更がどこまでShieldを良くしたのでしょう? 米Gizmodoの記者、Alex Cranzさんのレビューです。

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先代のNvidia Shieldは、見た目はクールで素晴らしいアイデアもいくつかあったのですが、高い値段と放置されてしまったAndroid TVが原因で、メディアストリーミングデバイスのRokuや、ハイスペックなゲーム機のPS4、Xbox Oneなどに対抗するセットトップボックスと、ゲームコンソールのフュージョンというよりは、フランケンシュタイン(自分の手で作ったものに滅ぼされてしまう人)のようになってしまいました。しかし、大きなソフトウェアアップデートや誰もが求めていた周辺機器の変更により、Nvidia Shieldは、特に4K HDRコンテンツを視聴したい方には、一人前の選択候補となりました。

100ドル(約1万1000円)で買えるHDR対応のRokuや、非対応な代わりに90ドル(約1万円)で買えるAmazon Fireに比べると、200ドル(約2万2000円)の値段は高く感じるかもしれません。しかし、Shieldはテレビや映画の視聴と同じように、ゲームにもしっかり対応しているのです。更に重要なのは、古くなりつつあるRokuのUIなどに比べてインターフェイスに高級感が感じられることです。そしてそれだけでなく、Shield TVにはついにプライム・ビデオなどを視聴できるアプリ「Amazon Video」も搭載されます(Android TVの最近のアップデートで搭載された)。以前のShieldに欠けていたメジャーなアプリの1つです。


Nvidia Shield 1


そのほかのキーとなるアップデートは周辺機器です。リモコンは50ドルのオプションではなくなり、無料で付属するうえに、より小さく軽くなってコンソールと自動でペアリングしてくれます。以前はペアリングの手順が煩雑で不評の一つとなっていました。また、コントローラーにはオーディオポートが付いており、ヘッドホンを繋げれば音をそこから聴くことができます。

システムを一新して新たなユーザーにアピールするため、本体そのものの角ばったデザインをコントローラーにも採用しました。私は掌に角が当たるのは気になりませんでしたが、他の人にはXbox Oneのような伝統的な曲線のついたデザインの方が受けがいいようでした。


Nvidia Shield 2


先代のShieldは、第一に安っぽいAndroidゲーム機で、セットトップボックスとしての存在は二の次という印象でしたが、この新型は自分自身の存在に自信を持っているように感じられました。この小さなAndroid TVボックスを200ドルで買うような人は、ゲームをストリーミングするより映画を観ることを優先するはずだという考えを元に、このコンソールは作られています。とはいえ、ゲームも余裕でこなせます。私のコンピュータとクラウドから、簡単にWitcher 3をストリーミングできました。メジャーなタイトルはやっておきたいけど、普段はそこまでゲームをしない、という方ならShieldは良い選択肢かもしれません。Nvidiaはストリーミングサービスの拡大計画を発表しており、Steam、Geen Man Gaming、そしてUbisoftなどのデベロッパーのゲームに初日からアクセスできるようにする予定だそうです。

しかし、Shieldが最も秀でているのはセットトップボックスとしてでしょう。アプリはどれも綺麗で、セレクションも幅広くなりました。更に、パワフルなスペックで、スマートホームへの接続やより多くのHDRフォーマットへの対応など、将来的な大きなアップデートにも対応できるようになるはずです。つまり、安価なRokuなどよりも将来性があり、より高価なPS4やXbox Oneなどにも並びうるということです。今のShieldからアップグレード、または1、2年で買い換えなくて良いセットトップボックスの購入を考えている方は、Nvidia Shieldをチェックしてみましょう。

まとめ

・Android TVについに「Amazon Video」アプリが登場(すなわちShieldにも登場)。

・他の高価なセットトップボックス同様、4K HDRコンテンツを再生可能。

・アプリのデザインがより綺麗。

・スペック的には初代と同じ(初代も近々ソフトウェアアップデートが来るはずです)。コントローラーがより小さくなり、自動的にペアリングするだけ。

・PCゲームをストリーミング可能。PS4やXboxなどの本物のコンソールやゲーミングPCにお金をかけたくない人には有用かも。

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Alex Cranz - Gizmodo US[原文]
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