別人になった父親…手錠されてる!?
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 第89回アカデミー賞外国語映画賞ドイツ代表として注目を浴びている映画『Toni Erdmann(原題)』の邦題が『ありがとう、トニ・エルドマン』に決定し、6月から全国順次公開されることが明らかになった。

 女性監督マーレン・アデがメガホンを取った本作は、正反対の性格の父と娘の関係性をあたたかくもユーモラスに描いた作品。悪ふざけが大好きな父親ヴィンフリートは、コンサルタント会社で働く娘イネスを心配し、ドイツからルーマニアの首都・ブカレストを訪れるものの、数日間だけ一緒に過ごして去る。少しホッとした彼女のもとに、“トニ・エルドマン”という別人になった父が現れて……。

 本作は第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で公式上映されるや絶賛され、国際批評家連盟賞を受賞。すでに公開されたドイツやフランスでは大ヒットを記録し、『ムーンライト』『ラ・ラ・ランド』などの強豪作を抑え、英国映画協会(BFI)が発行している Sight & Sound 誌や、フランスの権威あるカイエ・デュ・シネマ誌といった有力誌で2016年のベスト映画に選出されている。

 そのほかにも、ニューヨーク映画批評家協会賞外国語映画賞など、数々の映画祭・映画賞で受賞を重ね、本年度のアカデミー賞では外国語映画賞受賞の呼び声も高いことから、注目の一作と言えそうだ。(編集部・石神恵美子)

映画『ありがとう、トニ・エルドマン』は6月にシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開