今の中国では、自動車の比較論議が盛んに行われている。その中心にあるのが、日系メーカー車とドイツ系との比較である。最終的には「個人の好み」ということに落ち着くのだが、あれやこれやと比較して議論するのが自動車ファンにとっては楽しいのである。(イメージ写真提供:123RF)

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 今の中国では、自動車の比較論議が盛んに行われている。その中心にあるのが、日系メーカー車とドイツ系との比較である。最終的には「個人の好み」ということに落ち着くのだが、あれやこれやと比較して議論するのが自動車ファンにとっては楽しいのである。

 中国メディア・東方網は22日、自動車運転免許を取得してから20年というベテランドライバーが、自身の経験から日系車とドイツ系車の特徴について語ったとする記事を掲載した。

 記事は、19歳で免許を取ってから20年の運転歴を持つこのドライバーが最初に乗ったクルマがフォルクスワーゲンのサンタナだったと紹介。乗って半年で変速機のシンクロナイザーを交換する事になったが、加速も良く総じて満足していたと伝えた。

 そして、次に乗ったのが、ホンダの4代目アコードだという。「ネット上では、日本のクルマは高速運転すると揺れると言われているが、今の日系車を含めて正直そういう感覚はなかった」としている。このアコードは「中古の中古」で4年間運転したが、通常のメンテナンスやオイル交換以外、部品の交換はなかったと紹介した。

 その後、このドライバーはアウディに乗り換える。記事は「アウディも大きな問題は起きなかったが、唯一の欠点はエンジンオイルをよく消耗すること。アコードの時にはなかった現象だ」として、外出の際にはオイルを目盛りの上限まで入れる習慣がついてしまったと伝えた。その次のフォルクスワーゲン・パサートはギアを変えた時のノッキングが大きく、変速機の性能が明らかに日系車より劣っていたとしている。

 一方、その後に乗ったフォルクスワーゲン・ティグアンは「発進が少々もたつくが、高速走行はとてもエキサイティング」と評価。雨天時に水たまりが多く発生した状況での高速走行は、「日系の小型車では到達できない」安定性を発揮したと説明した。

 記事は「日系とドイツ系、どちらが衝突に強いかという議論をしばしば見かける」としたうえで、「いずれにせよ、この議論は余計ではないかと思う」と指摘。「クルマは人が運転する。多くの事故はクルマではなく人が原因なのだから」とした。そして、最後に「お金を気にしなくて良いのならドイツ系を買う。でもお金を気にしなければいけない状況ゆえ、今の自家用車はカローラなのである」と締めくくった。

 実際に日系とドイツ系双方の自動車に乗ってきたドライバーの話は、「机上の空論」よりもリアルであり興味深い。そして同時に「クルマを運転するのは人。事故の多くはクルマではなく人が原因」という指摘には、大いに考えさせられる。現時点ではまだ、自動車の性能や安全性を語るには、人が安全な運転をすることが前提でなければならないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)