23日、中国・北京で無認可救急車の存在が問題となっている。資料写真。

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2017年1月23日、新京報によると、中国・北京で無認可救急車の存在が問題となっている。中国では通常、救急車を呼ぶ際の電話番号は「120」か「999」だが、それ以外にも「黒救護車」(黒い救急車)という無認可救急車を呼ぶ連絡先がある。

北京市内の各大型医療機関の周辺には「正規の救急車」を自称する車両が多数停車しており、患者の移動や転院から救急患者の搬送まで行っているという。車両の多くは北京市以外のナンバーを付けており、その所有者たちは医療機関関係者とのコネを使ってサービスを行っている。

事情に詳しい人物によると、こうした救急車の大半は正規の救急設備を持たず、医師免許もない、単なる個人所有の車両。中には他の地域の救急車であるような塗装がされている車両もあるが、実際には違法に運用されており、衛生機関から認可も受けていない。

こうした無認可救急車の存在は以前から問題となっていた。無認可救急車は正規の救急車が不足する状況の中から現れ始め、現在では多数の無認可救急車が医療機関の周辺に集まり、正規の救急車とも患者を奪い合う状況が生まれていると、市の救急センター関係者は話す。

無認可救急車は「正規の救急車よりも勝手がきく」ことが利点で、中には「死んでいようと、生きていようと、誰でも運ぶ」という業者までいる。しかし、業界関係者は、こうした無認可救急車を使った場合、患者やその家族は本来受けられるはずの保障が受けられなくなり、多額の費用を請求されたり、人命をかえって危険にさらすことになったりする恐れがあると注意を喚起している。(翻訳・編集/岡田)