イスラエルのハイテクの中心、テル・アビブ

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2013年にスタートした本連載も4年目に入る。この間、徐々にビジネス界のイスラエルへの注目も高まり、執筆者の加藤スティーブこと加藤清司さんも著書『スタートアップ大国イスラエルの秘密』を出版する運びとなった。2017年の年頭にあたり、2016年のイスラエルのスタートアップ事情を振り返り、日本との新たな関係を展望する。

2016年のイスラエル
スタートアップ事情を振り返る

 まずは、2016年のイスラエルのスタートアップ事情を振り返ってみたい。
 
 スタートアップへの投資額は例年になく盛んで、5000億円程度まで到達した(現地報道による)。設立企業数もゆうに800社を超えてくるだろう。次から次へとスタートアップが生まれてくるスタートアップ・ネイションは、今年も変わりない。また、イスラエルの場合、新陳代謝が激しいのも特徴で、2015年のイグジット総額は1兆円を超えたが(第17回連載)、2016年も1兆円を超えた。

 少しその内訳を見てみよう。いわゆるイグジットの公開案件の総額は90億ドル(約1兆円)を超え、買収された企業数は100を超える。イスラエルの場合、その特徴は、大型案件で8割以上を構成していることだ。ジャイアント・インタラクティブ・グループ(Giant Interactive Group)(中国)に買収されたゲーム関連のプレイティカ(Playtika) 社の44億ドルを筆頭に、メラノックス(Mellanox)(イスラエル企業)に買収された、半導体関連のEZChip社が8.1億ドルと、この2案件だけで半分以上を占める。

 そのほか、Uberに買収された自動運転関連のオットー(Otto) 社6.8億ドル、ソニーに買収された半導体関連アルテア・セミコンダクター(Altair Semiconductor)社が2.1億ドル、インテルに買収された映像関連のリプレイ(Replay) 社1.7億ドルなどがある。

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