スマートフォンでアプリを使う際には、まず間違いなくGoogle Playストアなどからアプリをダウンロードしてインストールして……という手順が必要になるものですが、たった1度しか使わない予定のアプリをわざわざインストールするのが煩わしく、しかも使用後にアンインストールするのを忘れてしまっていつまでもストレージを占有しつづける、というケースに陥っている人も少ないないはず。

そんな煩わしさを解消しそうなのが、アプリをインストールすることなしに機能を使うことができる「Android Instant Apps」です。2016年5月のGoogle I/Oで発表されていたAndroid Instant Appsは、アメリカ時間の2017年1月23日から最初の実地試験が開始されました。

Android Instant Apps starts initial live testing | Android Developers Blog

https://android-developers.googleblog.com/2017/01/android-instant-apps-starts-initial.html

Android Instant AppsはウェブページのリンクをタップしたりNFCにタッチしたりするだけで、インストールなしでアプリの機能を使えるようにする仕組みです。実行した画面は既存のアプリとほとんど変わりありませんが、インストールしていないのにわずか数秒で起動でき、アプリでしか実現できなかったユーザー体験を提供できるようになります。

Googleが発表しているAndroid Instant Appsの動作イメージは、以下のGIFアニメーションのようなもの。





23日に始まった実地試験では、「BuzzFeed」や「Wish」「Periscope」「Viki」がInstant Appsとして提供されており、ユーザーからのフィードバックを集めて改善を行うことで、今後は対応アプリを増やしてユーザーエクスペリエンスの拡大を図る予定とのこと。実際の使用例としては、スマート駐車場での決済機能を使用できるアプリや、小売店などで使えるショップ専用アプリ、美術館での鑑賞やスポーツ施設での観戦の際に役立つ情報を提供するアプリなどが考えられています。



デベロッパ側は新規でアプリを開発する必要はなく、既存のアプリに簡単なアップデートを施すだけで対応が可能とのこと。そして、機能をモジュール化しておくことで、機能を個別にダウンロードして実行させることが可能になります。既存のAPIやAndroid Studioがそのまま利用可能で、対応したSDKが近日中に公開される予定とのこと。現時点ではInstant Appsに対応させるための準備の手引きが公開されています。記事作成時点ではAndroid 4.4 KitKat以降に対応しており、追ってJelly Beanまでさかのぼって対応する予定とのこと。

2016年5月の時点でCNETが公開していたYouTubeムービーでも、Instant Appsが動作している様子を見ることができます。

With Android Instant Apps, you can use a program without downloading it - YouTube