両手を額に当てながらフェイスケアをする女性

写真拡大

がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 38

こんにちは、トイアンナです。20代も後半になると「アンチエイジング」というフレーズが売り場で目に入ります。目じりのシワ、ほうれい線に気になりだした肌のカサつき。しっかり投資する方は足しげく美容皮膚科へ通い光を当て、医療エステへいそしみます。

自分が美しくなるのが好きでしかたが無い、人の目なんてどうでもいいからライフワークとして頑張りたい! そんな方へはぜひ最先端の技術を試して感想を広めてほしい。こちとらレーシックすらまだ試せない臆病者ですから、最新技術を探求してくださる先駆者がいることに感謝しきりです。

けれども「シワがあったら終わり」「20代後半はもうババア」なんていう極論に振り回されないよう生きたいものです。気にならないといったらウソになります。笑顔になるとシワが増えるなあ……と控えめな微笑みを選ぶ自分を私も否定できません。若さは確かに美しさです。でもその一方で、美しさには若さ以外から生まれるものもたくさんあるとは述べておきたいのです。


若さは、その他の欠陥を隠してくれていた

若さは人生のボーナスステージです。肌は水分を含んでますし、重力に甘えて垂れたりしません。徹夜してもファンデーションがカバーしてくれる。けれど、なぜそんなボーナスが人生の初期に乗っているのか。もしかして、若さは「人生の後半にしか手に入らない美しさ」を学習するまでの猶予期間じゃないでしょうか。

私たちは酸いも甘いも乗り越えた女性を見て「なんて美しいんだろう」と胸打たれます。人を傷つけて負い目を感じ、罪悪感も自分の中に受け入れて生きていく。あるいは家族を見つめ「これからはこの人と生きよう」と、相手のために健康へ気を遣う。

辛いことも楽しいことも、一山ずつ超えるたびに人は美しく育ちます。年を取ってからの美しい顔には、人生の深みが刻み込まれてゆく。

新しい美しさへ方向転換しないのもありでしょう。シワを無くす糸を顔へ入れたり、レーザー治療でシミを消したりするのも大いに結構。美の種類に優劣なんてありません。ただ「若さだけではない」ということを知っていればいいのです。

「とうとうシミができたか……。さてさて、私はこれまでに他の美しさを手にしただろうか?それとも顔に思い切って投資するか?」と問いかけられるなら、あなたはどんな方法でも美しくなれるはず。たとえそれがどんな方法でも、美しく老いましょう。


トイアンナとは?


人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/