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SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズは、同社が開発・販売する日本語フォント「ヒラギノUD角ゴ」と中国語フォント「ヒラギノ角ゴ 簡体中文」が、神戸市の案内サインに使用される日本語書体・中国語書体として採用されたと発表した。

今回、神戸市の案内標識(案内サイン)として採用されたのは、「ヒラギノUD角ゴ W5」と「ヒラギノ角ゴ 簡体中文 W6」の2書体。今後、メリケンパークや神戸ハーバーランド、北野エリアといった都市地区を中心に、新たな案内地図サイン、誘導サイン、地下街サインなどが設置される計画となっている。

近年、外国人旅行者の増加や急速に進む高齢化社会に向け、観光施設への経路や鉄道駅などを示す案内標識(案内サイン)に分かりやすい表示への配慮が求められている。その中で、神戸市では、文字の書体や大きさなどが統一されておらず、デザインや機能が異なる案内サインが近接して設置されているなど、一貫性に欠けていた案内サインを見直し、新たな「案内サイン共通仕様書」を規定した。

採用となった「ヒラギノUD角ゴ」は、ヒラギノ角ゴシック体の基本デザインを踏襲しながら、長く読んでも疲れにくい柔らかな仮名の骨格を採用。文字のあるべき美しさと誤読防止処理の両立を追求しているという。また「ヒラギノ角ゴ 簡体中文」は、ヒラギノ角ゴの読みやすさに加え、既存の中国語書体にはあまりない現代的なデザインが特長の書体だ。

神戸市クリエイティブディレクター・山阪佳彦氏は、今回の採用について、「フォント選択のポイントは3つ。まずは、可読性に優れているということ。画数の多い漢字でもつぶれにくい『ヒラギノUD角ゴ』のプロポーションは、パッと見たときに読みやすく誤認の防止にも有効です。2つ目は、漢字と仮名文字のバランスが良いこと。『三宮センター街』、『みなとのもり公園』など、漢字と仮名文字を混用したときに心地いいメリハリがあり、見やすさ・読みやすさにつながります。3つ目は、デザイン的に美しいこと。シンプルでしなやかなフォルムは、見る人にリズミカルな印象を与えます。結果として、多様な人たちが使えるユニバーサルデザインであると同時に、ユネスコ認定『デザイン都市・神戸』にふさわしい案内サインが完成しました。機能面とデザイン面、その両方にフォントが果たした役割は大きいと思います」と語っている。

(シマダマヨ)