昨年は、中国企業による世界各国企業の買収攻勢が加速した1年だった。家電業界では6月、東芝が家電部門を美的集団に売却した。中国メディア・今日頭条は22日、「世界の家電業界において日本はなぜ負けたのか、中国はどうして勝ったのか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 昨年は、中国企業による世界各国企業の買収攻勢が加速した1年だった。家電業界では6月、東芝が家電部門を美的集団に売却した。中国メディア・今日頭条は22日、「世界の家電業界において日本はなぜ負けたのか、中国はどうして勝ったのか」とする記事を掲載した。

 記事は、中国企業がすでに日本や韓国、欧米に代わり、世界の家電産業の新たなトップに立ったとし、昨年は中国企業が東芝や米国の巨頭・GEの家電部門を買収したと紹介。今後さらに世界の老舗電機メーカーが中国企業による買収の対象になることが予測できると伝えた。

 そのうえで、中国企業の世界家電市場における台頭が、日本企業の衰退と「図らずも合致」していると説明。「かたや上昇し、かたや凋落する」という構図が発生した要因について3点挙げて解説した。

 1点目は「態度の違い」だ。10年以上前、ハイアールや美的といった中国家電企業が頭角を現し始めた頃「日本企業は傲慢かつ軽視の姿勢をとった」と説明。一方中国企業は終始「薄氷を踏む」如き心境で、家電市場の競争に臨んできたとした。

 2点目は「守りと攻めの明暗」である。世界の家電市場のリーダーとして長年君臨してきた日本企業の姿勢は保守的なものへと変わった一方、中国企業は「負けも失敗も恐れない勇気とパワーだけを頼りに戦ってきた」と論じている。

 そして3点目は「企業の体制の違い」だ。巨頭化した日本の家電企業は「巨大な体系と冗長な経営決定システムが作りあげられ、個人よりも計画が重んじられた」と説明。一方、中国企業は若いゆえにフレキシブルな体制をことが可能であり、スピーディに反応できるとした。

 今もなお「パクリ」、「低品質」が代名詞とされる傾向にある中国の電気製品業界。一方で、市場シェアを守るために「売れそうなもの」しか作れない日本のメーカーに対し、失うものがない中国のメーカーには「とりあえず作ってみる」という自由さがある。その自由さが時として素晴らしい製品を生むことがあるのだ。品質の向上はまだまだだし、改善しなければならないことは山ほどある。しかし、日本企業に対して感じにくくなった「ワクワク感」を、中国企業は秘めているのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)