新所沢レッツシネパークの公式サイトより

写真拡大

シネマライズなど老舗ミニシアターが相次ぎ閉鎖されるなど映画館経営にも変化が求められる中、生き残り策として「4D体感型シアター」「MAX」を導入するシネコンが増えている。4Dシアターは4DXとMX4Dの2種類あり、昨年末時点で4DXが全国49ヵ所、MX4Dが全国16ヵ所、合わせて全国65ヵ所。一昨年から22ヵ所増加した。一方IMAXは一昨年の22ヵ所から28ヵ所に増加した。IMAXで『君の名は。』が1月13日から2週間限定で上映されたり、『ルパン三世 カリオストロの城』が1月20日からTOHOシネマズのMX4Dで上映されるなど、新作以外の上映も増えている。

映画館に“ダブルベッド型シート”が登場! イギリスでも映画館離れ

イオンシネマでは大学と教育事業を展開。神田外語大学とは、映画から外国文化を学ぶ学習プログラムを共同開発。昨年9月にイオンシネマ幕張新都心で、19世紀のドイツが舞台のヒューマンドラマ映画『コッホ先生と僕らの革命』(12年公開)を題材に、神田外語大学の講師・河越真帆が、作品の舞台となった19世紀の英独関係について解説。後半に映画を特別上映した。また千葉商科大学と共同で、「映画興行、映画製作・配給」を題材としたカリキュラムを開発。昨年10月〜12月の2ヵ月間、千葉商科大学サービス創造学部生(100名)を対象に全8回の講義を実施した。

映画界が注目する生き残り策が2つある。1つは昨年4月に登場した「食事をしながら映画を鑑賞できるシアター」。福岡の「ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13」内にある「プレミアム・ダイニング・シネマ」だ。座席にあるメニュー表を見てスタッフにオーダーすると、料理が席まで運ばれてくる。シアター内の雰囲気も一般的な映画館とは大きく異なり、劇場内の照明は真っ暗にならず、手元の料理が見える程度の明るさに保たれる。上映中でも、食べ終わった食器類をスタッフが回収する。シートは2種類あり、「カジュアルシート」が2800円(1000円分の飲食券付き)、電動リクライニング機能付きの「ラグジュアリーシート」が3800円(1500円分の飲食券付き)。

もう1つは昨年12月に登場した「親子4人が寝転がって鑑賞できるシート」。埼玉の「新所沢レッツシネパーク」内にある「BOXプレミアム」だ。高さ90センチ、横幅190センチ、縦幅185センチに仕切られており、観客は靴を脱ぎ、備え付けのクッションを枕にして寝ながら鑑賞することができる。料金は1マス4000円で、大人と子どもの組み合わせで最大4名まで利用できる。他に2種類のプレミアムシートがあり、電動リクライニング機能付きの「ファーストプレミアム」、背もたれが観客の背中に押されると15度まで無理なくリクライニングする「セカンドプレミアム」。この2種類のプレミアムシートは通常料金だ。(文:相良智弘/フリーライター)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。