22日、中国の高速鉄道は大都市では経済的利益をもたらしたが、内陸部では過剰投資となるリスクが高い。写真は中国の高速鉄道。

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2017年1月22日、未来網によると、世界最大の高速鉄道網建設を構想する中国だが、内陸部で膨大な赤字となっている。

英誌エコノミストは22日、中国の高速鉄道について取り上げた。中国の高速鉄道は2007年に誕生したが、わずか10年で総路線長は2万キロを超えている。世界の高速鉄道路線長の過半数が中国に集中している計算になる。中国政府はさらに野心的な計画を抱いており、25年には3万8000キロ、35年には4万5000キロにまで拡張する方針だ。

問題は高速鉄道が果たして利益をもたらす存在かどうかだ。長年議論されてきたが、最も利用客が多い北京・上海間高速鉄道(11年運営開始)をみると、大きな利益を生み出していることが分かる。また、北京、上海、広州など大都市周辺では高速鉄道による通勤圏の拡大によって衛星都市の不動産価格は上昇するなどメリットが大きい。

一方で問題もある。政府は全国各地に網の目のように高速鉄道網をはりめぐらせる方針だが、内陸部では採算が取れず過剰投資となるリスクが高い。大都市と衛星都市とを結ぶ鉄道も駅間が短いため、高速鉄道にする必要性は低い。最高時速250キロの一般鉄道にしても経済効果はほとんど変わらない一方で、建設コストはほぼ半分になる。(翻訳・編集/増田聡太郎)