冬は風邪や体調不良でダウンする子どもが多くなる時期。しかし、なかには体調を崩すことなく、いつも元気な子どももいます。風邪を引きにくい子どもは、どのような特徴があるのでしょうか。また、すぐ風邪を引かない丈夫な体に育てるためには、どうしたらいいでしょうか? 

そこで、『小児科医は自分の子どもに薬を飲ませない (いらない薬、いらないワクチン教えます)』の著者である、小児科医の鳥海佳代子さんに話を聞きました。

●食事のバランスと規則正しい生活が必須

鳥海さんによると、幼少期の体調と生活リズムや食生活は密接に関わっていると言います。

「やはり野菜や果物を日常的に食べている子は風邪を引きにくいですし、回復も早いです。3食バランスよく食べて、きちんと寝て休息を取る、当たり前のことですが、生活リズムが大事だと思います。ただ、野菜が苦手な子もいると思いますので、食べられるものを中心にできる範囲で、食事のメニューを考えるといいと思います」(鳥海さん、以下同)

まずは、栄養と休息を万全にしたうえで、体力をしっかりつけることが大切なようです。ただ、いくら体力をつけても、人と接触する限りウイルスなどをもらい、体調を崩してしまうこともあります。

「保育園や幼稚園に通い始めたら、突然熱を出すようになったり、風邪を引くようになったりと、戸惑う親御さんも多いです。しかし、いくら体力と免疫力があっても集団で過ごすことで、病原体をもらう確率が高まるもの。そういうときは、『よし来たか!』と思って、どんと構えておいていただきたいと思います」

免疫力をつけるためにも、小学校に上がる前にひと通り病原体に遭遇していた方が良いと鳥海医師は話します。

「結局はどこかでメジャーなウイルスなどの病原体に遭遇するので、小学校に入るまでに一通り色んなウイルス、菌に遭遇しておいた方がいいでしょう。大切なのは、いかに上手に乗り切っていくかというところです。とくに保育園は、小さい時から入るとしょっちゅう熱を出します。多い時で週1回は必ず熱を出すとか、一番ひどいケースは通い始めたものの、月の半分が行けなかったというケースもあります。何のために保育園に入れたのか分からない状態ですよね」

とはいえ、年齢によっては注意も必要だと言います。

「0歳から1歳はまだ体力がないですし、言葉で症状を伝えることもできません。そういう意味では、人ごみや不特定多数の人がいるところに行き、インフルエンザやロタウイルスといった、強いウイルスをもらうことはやはり不安です。もしインフルエンザが流行っている期間は、出歩くことを控えるのも手です。大事なのは、集団生活がスタートする段階で、最初からバックアップ体制を整えておくこと。祖父母が近くにいる人は、あらかじめサポートをお願いしておくとか、病児保育について調べておくなど、準備をしておきましょう」

まとめると、まずは栄養バランスが取れた食事と、規則正しい生活でウイルスに強い身体づくりを心掛けること、そしてウイルスを過剰に防衛するだけではなく、少しずつ集団生活にふれさせることも大事になるようです。

(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)