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子どもの予防接種の知識について、「自信を持っている!」という人は少ないのではないだろうか。0歳の赤ちゃんは、定期接種だけでも、接種すべきワクチンが5種類あり、接種回数は13回。忙しく子育てをしているうちに、予防接種を受け忘れてしまった……という場合、どうすればいいのだろうか。

今回は、予防接種に関して注意すべきポイントを「すがやこどもクリニック」院長の菅谷明則先生にお聞きした。

○"すぐに接種する"が原則

菅谷先生によれば、受け忘れに気づいたら、「"すぐ接種する"が原則。それ以外の対策はありません。多くのワクチンは、病気になる前に接種すれば有効です」とのこと。接種すべき期間を過ぎた場合でも、定期接種の期間内であれば、原則無料。期間を過ぎても、任意接種として自己負担にはなるが、多くのワクチンは後から接種できるという。

一方で、期間を過ぎると受けられなくなってしまう予防接種もあるのだとか。代表的なものが、任意接種となっている「ロタウイルス」のワクチンだ。例えば「ロタリックス」は生後24週(168日)まで、「ロタテック」は生後32週(224日)までに接種を完了させなくてはならない。

「予防接種の種類や遅れの具合によって対処が異なるので、自分で判断せずに、必ずかかりつけ医に相談しましょう」と菅谷先生。わが子の体調を把握してくれているかかりつけ医がいれば、仮に病気をして予防接種が予定通りにいかない場合や、接種後に子どもの様子がおかしくなった場合でも、迅速に適切な処置をしてもらえるだろう。

○ワクチンデビューは生後2カ月のお誕生日に

そもそも、接種忘れを防ぐためには、どうしたらいいのだろうか。菅谷先生は、「スケジュールを把握することが大切」と語った。まずは定期接種や公費助成があるワクチンに必要な「予診票」(接種券)が手元にあるか確認し、届いていない場合には、市区町村の予防接種担当窓口に問い合わせよう。

そして、生後1カ月健診が終わったら、生後2カ月になる前に、小児科に予防接種の連絡をし、接種日を予約し、当日持参するものなどを確認するといいという。「特に0歳のワクチンは種類と接種回数が多いので、出来るだけ早く接種することが大切」と菅谷先生。定期接種のB型肝炎、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンは、生後2カ月から接種できるので、参考にしてみてほしい。

また、最近ではスケジュール管理のためのさまざまなツールも出てきている。菅谷先生が理事を務める「VPDを知って、子どもを守ろうの会」でも、ドコモヘルスケアと共同開発したアプリ「予防接種スケジューラー」を無料で提供。同会の推奨スケジュールに合わせて、今月受ける予防接種の詳細案内や、接種予定のワクチンのリマインドが届き、それにより予防できる病気・ワクチンの解説を見ることもできるので、お勧めとのことだ。また、同会のホームページ内にある「予防接種スケジュール」も確認してみるといいだろう。

0歳や1歳は、接種回数が特に多い。かかりつけ医やスケジューラーアプリなど、パパ・ママの味方をたくさん活用し、ぜひ接種忘れがないよう、心がけてみてほしい。

※画像と本文は関係ありません

○菅谷明則先生 プロフィール

慶應義塾大学医学部卒業。日本小児科医学会専門医医学博士(慶応義塾大学)。
2005年9月1日より「すがやこどもクリニック」を開院し、急性の病気だけでなく、気管支喘息、心臓病などの診療、予防接種、育児についての相談も受け付けている。明るく優しいホームドクターとして、多くの利用者から支持を得ている。
「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会」の理事も務める。

(GreenCreate)