イギリス生まれの自動車メーカー「ランドローバー」がラインナップするフラッグシップモデル「レンジローバー」は、本格的な悪路走破性と高級さを兼ね備えた自動車として名車の1つに数えられています。各界のセレブや有名人、そしてエリザベス女王も以前は自分で運転し、現在でも特別仕様車が納入されるなど、高いステータスを備えたレンジローバーは2017年で誕生から47年を迎えるわけですが、ランドローバーはそんなレンジローバーの進化を1本のムービーにまとめています。

Range Rover - The Evolution of the World’s Most Luxurious SUV - YouTube

レンジローバーのプロトタイプは1969年に登場。オフロードとオンロードをオールマイティーにこなせる車両を目指して開発が進められました。プロトタイプの段階では、ダミーの車名である「Velar」が使われていたのですが、これはイタリア語で「邪悪」を意味する「Velare」をもじったものとのこと。



そして1970年に第1世代のレンジローバーが誕生。ここから初代レンジローバーは1996年まで、26年間も基本設計を変えることなく生産され続けることになります。初代の段階ですでに、ボディの前から後ろまでを貫通するサイドライン「コンティニュアス・ウエストライン」や、悪路走行時に泥水がかかってもエンジンルームに侵入することを防ぐ構造の「クラムシェル・ボンネット」、分割式のテールゲートなど、レンジローバーを特徴付ける仕様が備わっていることがわかります。



1973年には、車体後端のCピラーをブラックアウトした「フローティング・ルーフ」と呼ばれるデザインが誕生。こちらもレンジローバーをはじめとする、ランドローバー車の多くが採用する大きな特長です。



1981年には、4ドアボディが登場。また、よく見ればサイドミラーがフェンダーミラーからドアミラーに変化しています。



1989年には、四輪駆動車では初という全輪ABSを装備。



1992年には、SUVでははじめて電子制御トラクションコントロールと、自動調整式のエアサスペンションを採用。



1994年には2代目レンジローバーが誕生。効率を高めたデュアル・インジェクション式のディーゼルエンジンをランドローバーでは初めて採用し、ヘッドライトの形状が丸レンズから長方形のタイプに変更されています。なお、2代目に生まれかわったレンジローバーですが、初代を求める根強いファンの声に応えて、1996年までは初代と2代目が平行して生産されるという異例の事態になっていました。



2001年には、3代目レンジローバーが誕生し、初代を意識しつつもスタイリングがグッと近代化。それまでの「ラダーフレーム式」の骨格構造から、フレームを用いない「モノコックボディ」が初めて採用されました。前輪とドアの間には、スポーティーな雰囲気をかもし出す「サイドベント」の意匠が加えられています。



11年間生産された3代目から、2012年にレンジローバーは4代目にバトンタッチ。この世代からは、ボディの素材がアルミに変更されて400kg以上の軽量化を実現しています。また、サイドベントのデザインもアップデートされています。



2014年、悪路での走行性を飛躍的に高める「オール・テレイン・プログレス・コントロール(ATPC)」を搭載。いわば「悪路のクルーズコントロール」とも言うべき機能。



同年、車体の長さ(ホイールベース)を200mm延長した「オートバイオグラフィー LWB (ロング・ホイール・ベース)」仕様が登場して、さらにラグジュアリーSUVとしての魅力を向上。



2016年には、「グラファイトアトラス」仕上げのボンネットグリル、特別塗装色「デュオトーン」が装備された最上級グレード「SVオートバイオグラフィー」が登場。



そして最新の2017年モデルでは、車高を8mm下げ、出力550psの5.5リッターV8スーパーチャージャー付きエンジンを搭載した最高グレード「SVオートバイオグラフィー ダイナミック」が登場しています。