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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『過去の「利用頻度の高い位置情報」を確認できますか?』という質問に答えます。

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iPhoneは、自宅や最寄り駅、勤務先や学校などよく滞在する場所を「利用頻度の高い位置情報」として記録しています。無効化することもできますが、iOSの初期設定で有効にされているため、そのまま使い続けている人がほとんどでしょう。

「利用頻度の高い位置情報」はプライバシーの侵害にもつながりうる微妙な情報ですから、Appleは慎重に取り扱うことを宣言しています。英語/中国語で公開されている文書によれば(リンク、暗号化処理が施されたうえでiPhoneに記録され、iTunesやiCloudにバックアップされず、Appleが直接データを取得することもないとされています。

iPhoneに蓄積されたデータはユーザのパスコードを使い暗号化され、同じパスコードを入力しないかぎりは閲覧できません。アプリからデータにアクセスすることは許されず、ユーザは『設定』→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「システムサービス」→「利用頻度の高い位置情報」の順に画面を開かないかぎり閲覧できないしくみです。

情報はiPhoneに累積されていきますが、ユーザの操作により消去できるほか、情報の蓄積を停止させることも可能です。バックアップ対象外ですから、いちど消去されると復元する方法はありません。バックアップされないということは、機種変更すると情報は永久に失われることになります。

つまり、過去の利用頻度の高い情報は、現在利用中のiPhoneに蓄積されたデータを対象に、かつ「利用頻度の高い情報」画面で閲覧できる範囲でしか参照できません。画面に表示される情報から判断するかぎり、50日ほど経過すると自動的に閲覧対象外となるため、時系列的な位置情報を調べるツールとしてはやや弱いといえそうです。

(海上忍)