Q:冬も脱水することがあると聞きました。夕方になると頭痛がしますが、それは身体が脱水しているからだと言われました。かといって、水をたくさん飲むのは苦手です。脱水の予防によい飲み物がありましたら教えてください。
(28歳・設計事務所勤務)

 A:水分の摂取が不足し脱水すると、頭痛や肩こりなどの非特異的症状が起こることがあります。脱水は夏の暑い時期だけとは限りません。冬も暖房が効いた室内にいると起こります。
 その理由は、暖房によって室内が乾燥し、湿度が下がるからです。湿度が下がると、身体から失われる水分が増え脱水します。汗をかかなくても水分は失われているのです。
 脱水の予防・改善の飲み物としては、経口保水液がありますが、それとは別に私がお勧めするのが甘酒です。
 甘酒は栄養が豊富で、ビタミンB1・2・6、葉酸、食物線維、オリゴ糖、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、ブドウ糖などが含まれています。
 脱水すると、水分とともにさまざまな栄養素も体から失われます。だから、脱水の予防に甘酒は適しているのです。

●麹からつくった無添加のものがよい
 甘酒には、麹から作るものと、酒粕から作るものの二つがあります。本来の甘酒は麹から作るもので、もち米と米麹、水だけを使います。脱水予防の健康飲料として飲む場合、麹から作ったものをお勧めします。砂糖や添加物のないものを選びましょう。
 脱水の予防や改善に用いられる経口補水液には、ブドウ糖が2%含まれていますが、それがブドウ糖の最適の割合なのです。
 甘酒には糖質がおよそ20〜30%含まれています。ですから、水で10〜20倍に薄めるとよいわけです。水は、必ず塩素抜きのものを使ってください。塩素があると麹が死んでしまいます。
 そして、少しずつ飲みましょう。チビチビ飲むことで、水分や栄養素が十分吸収されるからです。汗をたくさんかいたときは、塩をひとつまみ入れて飲むとよいでしょう。塩はできれば、ミネラルの多い自然海塩を使ってください。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。