株式会社デアゴスティーニ・ジャパンから発売中の、F1史上に輝いた歴代の名車ダイキャストモデルが毎号1つ付属するマガジンシリーズ「F1マシンコレクション」。その創刊記念イベントに中嶋悟さんが登場し、トークショーが行われました。

1

中嶋さんは1987年、日本人初のF1フルエントリードライバーとして、名門チーム・ロータスよりF1世界選手権にデビュー。入賞4回を記録しシリーズ11位、日本人F1フル参戦への道を切り開いたトップドライバーです。現在はNAKAJIMA RACING総監督としてスーパーフォーミュラやSUPER GTに参戦しています。

1月24日(火)発売の「F1マシンコレクション」第2号には、中嶋さんの記念すべきF1デビューマシン、ロータス99Tが付属されます。

-自分のマシンを見てどうですか?

「ちょうど30年前の思い出深い最初のマシンが、このような形で発売されてちょっと嬉しいです。最近テレビで当時のレースを見たのですが、自分の肌がキレイでびっくりしました(笑)。」

-デビューイヤーである1987年はどのような年でしたか?

「全16戦中、日本GP以外は初めての場所がほとんどでした。当時は飛行場からサーキットまでレンタカーで自分で行かなくてはいけなかったんです。今みたいにナビもないですよ。30年も前だと(笑)。そういうことも含め、物凄い1年であっという間に終わりましたが、楽しかったです。」

「初戦のスターティンググリッドについた時、『やっときたぞ!』『さぁ行くぞ!』と思いました。自分の周りにはセナやプロストといった憧れのドライバー達がいる。スタートの瞬間、ライトが変わるのを見落としちゃうんじゃないかと思うくらい嬉しかったし、感動しました。一番の思い出ですね。」

-チームメイトのセナが3位、そして中嶋さんが4位という素晴らしい結果を残した1987年イギリスGPについて教えてください。

「前でトップ争いをするウィリアムズ2台が接触しそうになって、後ろから『やれよ!』って思いながら走っていました(笑)。後で聞いたらセナも同じことを思っていたそうです。」

-セナはどのような人でしたか?

「プライベートで一緒に過ごすことはまずなかったので、本当のパーソナルは分からないです。でも、サーキットに着くとこちらが聞かなくてもコース図を見ながら『ここはやばいぞ、ここだけは気を付けろよ。』と教えてくれたり、ギアチェンジをたくさんするモナコGPでは、手の皮が剥けてしまうので包帯を買ってきてくれたりしました。面倒見の良いドライバーで、『優しい弟』という感じでしたね。」

-参戦レースで一番心に残っているレースはありますか?

「自分にとって最後の日本GP(1991年)です。たくさんのお客さんが来てくれて、異常なくらい盛り上がって嬉しかったですね。レースに集中しながらも、ストレートでは余裕があるのでスタンドのファンの皆さんの事も見ていましたよ。」

-日本人初F1フル参戦で、大変だったことはありましたか?

「全然大変じゃありませんでした。大変は大変でしたが、自分は大変を喜んでしまうタイプなので。あまり思いつめずに、あるがままでいました。辛いトレーニングもレースがあるから頑張れる。運転している間が一番楽しかったです。」

-最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「ロータス99Tを手に入れて頂いて、僕を思い出して下さい(笑)。F1に限らず、国内のレースも面白いので、ぜひお近くのサーキットに見に来てください。NAKAJIMA RACING、頑張ります!」

 

当時のF1の思い出をたっぷりと語ってくれた中嶋さん。実は、中嶋さんがF1デビューした1987年は私はまだ生まれていないのです・・・。なので、中嶋さんがF1で活躍していた頃の事も全く知らず、今回のトークショーで当時のF1の様子を知ることができ、とても興味深い時間を過ごすことができました。

現在はスイッチでやっているギアチェンジで、当時は手の皮が剥けてしまっていたとは、驚きです。そのような状態でレースをしていたドライバー達もめちゃくちゃかっこいい! 今回のイベントで過去のF1の事も、もっともっと知りたくなりました。やっぱり、F1って楽しー!!

(写真・デアゴスティーニ・ジャパン、石原洋道/文・yuri)

元F1ドライバー中嶋悟さんがアイルトン・セナを『優しい弟』と思ったワケは?(http://clicccar.com/2017/01/23/439403/)