会社の「悪い数字」が、社長に伝わりにくい理由

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「悪い数字ほど早く知りたいのに……」と思ったことはありませんか?

しかし、会社の「悪い数字(情報)」は、そもそも伝わりにくいものなのです。その原因と対策をお伝えします。

経理のプロフェッショナルであり、最新刊『スピード経理で会社が儲かる』の著者、前田氏がその詳細を語ります。

「悪い情報」が隠されるメカニズム

 「怒られたくない」「気が重い」「どう言い訳すれば……」etc。現場の人間の心理として、悪い数字は報告したくないものです。

 これが反対に、過去最高の売上や受注が決まったらどうでしょう。
 
 まず売上を達成した本人が周囲に言い、その上司も経営者に伝えるはずです。さらに、経営者から全社員に共有したうえで、さらにがんばるようにと発破をかけることでしょう。

 よい数字は何もしなくても自然に伝わるのです。

 人の噂は悪い行いほど速く伝わり、善い行いはなかなか伝わらないと言います。しかし、会社の数字に関していえば正反対です。

 よい情報は速く伝わり、悪い情報はなかなか伝わらないのです。

 経営者に悪い情報の届くスピードが落ちると、じっくり判断する時間の余裕がなくなり、さらに間違った判断をしてしまうリスクも高まります。それがいくつも重なるとどうなるかは明らかでしょう。

 その「悪い循環」を変えることができるものがあります。「月次決算資料」です。

 現場が言いたくない情報、言いにくい予兆が詰まった数字が隠されています。これを速く正確に、経理が経営者に提出することができれば、早め早めに改善対応の指示ができます。

 経理社員の能力は、みなさんが思っている以上に会社の数字に影響を与えるものなのです。