自動車各社は近年、他社との違いを打ち出すべく「コモディティ化」(同質化)に対する打開策を模索しています。

そうしたなか、トヨタ自動車(以下トヨタ)がネバダ州ラスベガス市で開催された世界最大の家電見本市「CES2017」で公開したのが、ドライバーと会話できるクルマ「TOYOTA Concept-愛i」(コンセプト・アイ)。

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クルマを「愛車」と呼ぶように、唯一「愛がつく工業製品」との想いのもと、クルマが人に働きかけることで新たな体験を提供することをコンセプトにしています。

北米のデザイン拠点Calty(キャルティ)がスタリングを担当、車体外装にまでインパネ意匠が連続するシームレスなスタイリングが特徴。

最新の「AI」(人工知能)技術の応用により、ドライバーの感情や嗜好性を蓄積、クルマが会話を誘導し、ドライバーの好みに合わせた話題や関心の高いニュースなどを自ら提案するそうです。

また、ドライバーが車線逸脱などの危険な状態に陥った際には、自動運転モードに切り替わり、クルマが自動で安全状態に導いたり、その時々のドライバーの感情と走行データを合成する「Emotion Map」により、情報を集積し、ビッグデータとして活用することで、少し遠回りしてでも楽しめるルートを提案することも可能になる模様。

同AIの開発にはギル・プラットCEOが率いるトヨタの米研究開発子会社「TRI」(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)が関わっており、トヨタによると、今後数年内に公道実証実験を計画しているそうで、今回の出展内容の一部を搭載した実験車両が日本の都市を走行する予定とか。

同車は自動運転機能付きなので、ドライバーが呼び出せば、その場所に駆け付けてくれます。

このクルマはまさに1980年代の米国の人気TVドラマ「ナイトライダー」に登場する、人間 の言葉を話すAI「K.I.T.T.」を搭載したドリームカー「ナイト2000」そのものといえそう。

同作品の登場から既に30年以上が経過しましたが、ようやくそんな夢のようなクルマが実現しそうな状況になってきました。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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