18日、韓国・東亜日報は、韓国社会全体を揺るがし国民の心理状態にも大きな影響を及ぼしている国政介入事件について、西江大のチェ・ジンソク哲学科教授の見方を報じた。写真は国政介入事件を受けソウルで行われたデモ。

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2017年1月18日、韓国・東亜日報は、韓国社会全体を揺るがし国民の心理状態にも大きな影響を及ぼしている国政介入事件について、西江大のチェ・ジンソク哲学科教授の見方を報じた。同紙は一昨年初頭にも、旅客船セウォル号の惨事で絶望を抱えた韓国社会と国民についてチェ教授に話を聞いている。

チェ教授は、朴槿恵(パク・クネ)大統領やその親友・崔順実(チェ・スンシル)被告をめぐる一連の事件について「われわれの社会の価値観がどこまで後退してしまったかを示す」事件とし、「精神的構造全般が崩壊の危機にひんしているとみるべきだ」と指摘する。その上で、「関係者の責任を明らかにし処罰するのみでこの問題を終わらせれば、これからも同じような悲劇がまた起こるだろう」と警告した。韓国国民はこれまでも「目の前の不合理、不条理、不道徳に立派に抵抗し克服してきた」にもかかわらず、その「克服以後、ほぼ例外なく一層悪化した状況に直面した」のが現実だからだ。

それは、韓国の人々が「まだ起こっていない事態、十分に予見される事故を避けるために前もって動くという敏感さを発揮できていないため」。韓国社会のそこここに「日常の崔順実」たちが無数に根を張る現実を自覚し、排除しようとする努力が必要だという。

しかし、自分の利益の最優先が当然とされ、「他人に譲れば逆にやられる」といった焦りが深く染み付いた韓国社会でそうしたことが果たして可能かと記者は問う。するとチェ教授は「わが共同体の価値観は回復不能なところまで来てしまった」として記者の懸念を認めた上で、「しかし他に選択肢はない。今変わらなければ、歴史上一度も経験したことのない恥辱を味わう危険性が高い」と述べ、“ゆでガエル”にならぬよう警戒すべきだと強調した。

こうしたチェ教授の警告に、韓国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。

「自分に問題がある、自分の中にひそむ崔順実を追い出さなければ自分が第2の崔順実になるかもしれないという教え。感謝します」
「一言一言に心から共感した」

「その通り。崔順実事件が起こった時、こういう人は世間によくいると思ったものだ」
「今も、崔順実とまったく変わらない保護者たちが学校や生徒たちに迷惑を掛けているよ」
「貴重な教えだね。僕らみんなが日常の崔順実を排除しようとする努力をしないといけない。口だけでなく行動で」

「韓国は教育制度を変えない限り何も変わらない」
「鍋の中のカエルか…。このままだとゆだる湯の中で肉と骨まで煮えてしまう」
「そうだ。国民自身が未開なのに、未開なのは国だけだと思っている未開な人たちが問題だ」(翻訳・編集/吉金)