「キャリアアップ助成金」はスタッフの研修コストの一部を助成してくれる(写真はイメージ)


 2016年はマイナス金利の発動で不動産投資への融資が活発化した1年となった。

 インデックス上は景況感に不透明さは感じられないものの、当社(ルート・アンド・パートナーズ)の富裕層顧客が経営する会社においては、資金繰りへの不安をよく耳にした。足元の景況感はなんとなく悪い──、そんな思いで2017年のスタートを切った方々も多いのではなかろうか。

この助成金に注目

 改めて2016年を振り返ると気がつくことがある。それは、地方自治体や独立行政法人、あるいは日本政府からの問い合わせが多くなった1年だったということだ。逆に民間企業からの問い合わせが減ったことは経営者としては残念なのだが・・・。

 そんな中、ちょっとしたきっかけから、調査関連の助成金や研修の助成金を上手に活用している顧客の話を聞いたので紹介しよう。

 まず有名なところとしては、キャリアアップ助成金をはじめとする厚生労働省の助成金がある。いわゆる「研修対応型」の助成金だ。

 スタッフの研修コストの一部(場合によっては全額)を助成してくれるもので、それなりの知名度がある。しかし、活用しきれているかというと心もとないのではないだろうか。社員雇用をしている法人であれば、ほぼすべての法人が対象となっているのにもかかわらず、だ。

 事業成長のエンジンとして社員やスタッフの能力向上を否定するビジネスマンは皆無のはずだ。まだまだ使いきれていない助成金の1つとして注目してよいだろう。

 当社の顧客筋も「やはり100万円の研修コストがカバーできるのはありがたい」という声が続出している。かなり頻繁に条件などが変わるが、以下の厚生労働省のサイトを参考にされたい。

◎キャリアアップ助成金(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html

 私は個人的にはキャリアアップ助成金のほか、女性活躍加速化助成金(女性社員の積極採用、人材教育、積極登用を支援する助成金)にも大いに注目している。

◎女性活躍加速化助成金(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/joseikin-kasokuka-panhu.pdf

 また、海外進出における調査や広告・宣伝(展示会出展など)の助成金や補助金は経済産業省から発表されることが多い。特に人気は高いものの毎年募集されている「小規模事業者持続特化補助金」は広告宣伝に活用できる珍しい補助金だ。

◎小規模事業者持続化補助金(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2016/11/20161104002/20161104002.html

 その他、海外への特許出願や販路拡大に関する補助金、助成金も多いので、少し時間をかけてでも調べる価値があると考えている。アジア富裕層マーケティング研究会など当社の商品と組み合わせてキャリアアップ助成金に申請することも可能だ

 申請には一定の要件(最低1名雇用保険に入っているか、など)はあるものの、調査、研修、資格取得などで、それぞれに助成金制度があることは知っておいて損はない。

筆者:増渕 達也