コンピューターのソフトウェアに遊び心で隠しメッセージなどを忍ばせておくことは、キリスト教の風習をもとにイースターエッグと呼ばれます。一般的にはソフトウェア用語として認識されるイースターエッグですが、由緒正しいはずの大聖堂や教会にもコッソリと隠されていることもあるようです。

Five Architectural Easter Eggs Hiding on Gothic Cathedrals | Atlas Obscura

http://www.atlasobscura.com/articles/five-architectural-easter-eggs-hiding-on-gothic-cathedrals

◆チェコ共和国・ブルノの教会

ブルノにあるSt. James教会の南に面している窓の上には、以下のようにお尻を付きだした双頭の小人の彫刻が刻まれています。これは、教会とそれに隣接する大聖堂の「ある競い合い」にも関連する、2人の小人に関する伝説に基づいているものとのこと。2つの建物はお互いの尖塔の高さを競い合っており、教会が9メートルほどの差で勝っている状態だそうです。そしてその勝負が決まった後に、勝った側の教会から大聖堂に向けてお尻を向ける装飾が追加されたとのこと。ゴシック様式では時おり見られる下品な装飾は、遊び心として付け加えられたものである様子。



◆フランス・トゥールーズのジャコバン修道院

トゥールーズ市街地の中心にある広場から通りを少し入った場所にあるジャコバン修道院は、いくつかの装飾品で知られているとのことですが、その中の1つがこの「柱につぶされた人」の装飾です。祭壇のすぐ後ろにある柱の根元には、骨張った両手首から先と両足の先が刻まれているのですが、なぜこれが作られたのかは不明とのことで、存在を知らない現地のツアーガイドも多いとか。



◆アメリカ・ワシントンDCのワシントン大聖堂

多くの観光客が訪れるアメリカで6番目に大きなワシントン大聖堂は、豪華な内部の装飾で知られています。素晴らしい建築に目を奪われる訪問者が多い中、実はひっそりと映画「スター・ウォーズ」に登場するダース・ベイダーの頭部をかたどった彫刻がある部分に作られているとのこと。



◆イタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

豪華な装飾で有名なこの大聖堂には、牛の頭部を刻んだ彫刻が忍ばされています。正確な起源はやはり不明とのことですが、一節では、大聖堂の建設に携わっていた石工の恨みが刻まれているとも。現地で有名だった商店の店主が、石工が自分の妻と不倫関係に陥ったことを知り、教会に訴えて関係を終わらせたとのこと。未練の残る石工は、商店を向く方角に牛の頭を刻むことで、店主に自分の存在をいつまでも思い出させようとした、という言い伝えが残されているそうです。



◆スペイン・サラマンカ大聖堂

スペインの都市サラマンカにある大聖堂の壁には、宇宙飛行士の姿が刻まれています。これは、大聖堂の修復作業が行われていた1992年に新たに設置されたもので、この他にもアイスクリームを食べるドラゴンや、オオヤマネコ、牛、ザリガニなどの様子が刻まれているそうです。