全豪オープン4回戦で激突、復調の元王者は「彼が本命だろうね」

 男子テニスの世界ランキング5位・錦織圭(日清食品)は、22日の全豪オープン男子シングルス4回戦で同17位のロジャー・フェデラー(スイス)と激突する。地元メディアでは、7度目の対戦を迎えるテニス界のレジェンドと錦織の間に、深い敬愛の気持ちが宿ることを紹介している。

 オーストラリア地元紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」電子版では「フェデラーVS第5シードの錦織圭。どちらが本命?」と特集を組んだ。

 昨季後半、怪我でツアーを離脱したかつての王者は3回戦で同10位のトーマシュ・ベルディハ(チェコ)相手にストレート勝ち。全盛期を彷彿させる強さを示したが、4回戦で対決する日本のエースとの戦いを楽しみにしているようだ。

「どっちが勝つのか? 確かに、彼が本命だろうね。多分。わからないけれど」

 記事によると、フェデラーは笑顔でこう語ったという。全豪オープンでは16年間で15回、4回戦に進出。過去の実績では圧倒的に有利だが、「それは関係ない。ケイと戦わなければいけないのだから。もしも、彼が本命ならば、私も本命だということにしようか。彼はここ数か月のテニスで間違いなく成長している。だが、何度も言うけれど、もう、新しいシーズンだ。どうなるか見てみようじゃないか」と心境を明かしている。

 さらに、錦織のスタイルには愛情を示したという。

「私は彼のテニスの大ファンなんだ。彼は現在、世界屈指のバックハンドを持っている。彼がダウン・ザ・ラインやクロスコートにストロークを叩き込むのが好きなんだよ。セカンドサービスのリターンもワンダフルだ。足も速い。心も強い。試合が進むにつれ、どんなにタフになるかも知っている。守備範囲とリズムをつかんできたら、止めるのは難しいね」

錦織はフェデラーに敬意「ロジャーとの対戦は常に素晴らしいこと」

 フェデラーが錦織のバックハンドの威力とリターナーとしての優秀さに脱帽していることを、記事では紹介している。

「1年前にワールドツアーファイナルで最高の試合ができた。何度か負けたこともあるけどね。私にとっては大きな試練になるとわかっているんだ」

 同紙によると、過去の対戦成績はフェデラーの4勝2敗で、最後の対戦は2015年のロンドンで行われたATPワールドツアーファイナルだったという。フェデラーはその時、7-5、4-6、6-4で勝利しているが、台頭してきた錦織の実力を認めており、ベルディハ戦とは違った戦いになるとの覚悟を示している。

「トーマシュとの試合は全く違うものになるだろうね。サービス、サービス、サービスだけはない。もっとラリーが増えるだろう。試合をコントロールするのは簡単ではない。サービスが良ければ、対価を得られるはず。ケイに対抗できることを願う。いずれにしても私にとってはワクワクするような試合になるだろうね」

 このように静かな闘志を燃やすフェデラーに対し、錦織は元王者への敬愛の気持ちを明かしたと、記事では言及している。

「ロジャーとの対戦は常に素晴らしいこと。自分にとって大きなチャレンジ。彼とプレーできるだけで幸せです。なぜなら、みんなツアーに彼を必要としているのだから。100パーセントの状態で彼が復帰してくれて嬉しいです」

 錦織は、グランドスラム優勝17回の天才の故障からの復帰を心から歓迎している。世界のテニスファンが心待ちにする一戦。錦織はかつての強さを取り戻そうとしているフェデラーと対峙し、どんなプレーを見せるだろうか。