初主演作公開に涙を見せた中西美帆

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 大学の修了作品として製作した「神奈川芸術大学映像学科研究室」が注目を集めた坂下雄一郎監督の商業デビュー作「東京ウィンドオーケストラ」が、東京・新宿武蔵野館で公開初日を迎えた。坂下監督をはじめ、主演の中西美帆、共演の小市慢太郎、松木大輔、星野恵亮、遠藤隆太、近藤フク、及川莉乃、川瀬絵梨、松本行央、青柳信孝、嘉瀬興一郎、武田祐一ら総勢13名が舞台挨拶に出席した。

 映画初主演の中西は、登場直後は「今日は記念すべき日となりました。初主演というのは人生で1度しかないので、今日この瞬間が愛おしいです。この幸せを忘れないように、今日この1日を抱きしめたい思いでいっぱいです」と晴れやかな笑顔を浮かべたが、終盤には「ずっと我慢していたんですけど……」と目元をうるませ、感極まるひと幕がみられた。「登壇する前からウルウルしていた」と明かし、「この作品に出合う前は役者として悩んでいた時期があった。自分にとって役者人生のターニングポイントになるような作品に出合うことが出来て、本当に幸せだなって思いました。こんなに素敵なキャストとスタッフ、素敵な方々に巡り合うことができて本当に嬉しかったです」と、時折涙で声を詰まらせながら感謝を述べた。

 一方、本作で商業映画デビューを果たした坂下監督も「新宿武蔵野館で(舞台挨拶が)できることが嬉しいです。というのは、僕が3年前に作った『神奈川芸術大学映像学科研究室』という作品が、こちらで丁度3年くらい前に公開された。同じ場所でもう一度できることが嬉しいです。ありがとうございます」と感動の面持ちだ。

 また、「坂下監督と仕事をした感想」を問われた小市は、「ビジョンがはっきりしていらっしゃる方。カット割りのイメージも明確にあって現場でまったく迷いがなく、すごいなと思った。演者に対する演出も的確で、信頼のできる監督」と言い、その手腕を称えた。ベテラン俳優に称賛され、大照れする坂下監督だったが「今後はどんな作品を作りたいか?」と聞かれると、「ヒットするような映画をね(笑)」ときっぱり。続く「どんな監督になりたいか」という質問にも、「もちろん、作品の質もあって、かつヒットもするような。ヒットが大事」と念押しして、場内の笑いを誘った。

 映画は、東京の有名オーケストラと間違えられて屋久島に招待されたアマチュア吹奏楽団が、役場職員に頼まれて本物のフリをすることになったことから巻き起こる騒動を描く。