上白石萌音主演ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」の森谷雄プロデューサーに直撃!/(C)鈴木小波/講談社・「ホクサイと飯さえあれば」製作委員会・MBS

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1月22日(日)からMBSで、1月24日(火)からTBSで放送開始する上白石萌音主演ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」の森谷雄プロデューサーを直撃! ドラマ化のきっかけや、主演・上白石の魅力などを聞いた。

【写真を見る】主人公・ブンを演じるのは本作で連続ドラマ初主演となる上白石萌音。“おいしいご飯”が大好きな女子大生とホクサイの日常を描く/(C)鈴木小波/講談社・「ホクサイと飯さえあれば」製作委員会・MBS

本作は、東京・北千住を舞台に、いかに安く、おいしく、幸せを感じながら食べるかという創意工夫の自炊ライフを追求する主人公・ブン(上白石)と、ウサギに似たしゃべる縫いぐるみ(?)・ホクサイの日常を描く、鈴木小波のグルメ漫画を実写ドラマ化した作品。

たとえ炊飯器がなくても、お鍋がなくてもおいしいご飯を炊き、お金がなくたってちょっとの手間を加えればごちそうになる!という生活の知恵と、DIY精神を学ぶこともできる作品になっている。さらに、「食べるシーン」が一切ないという、異例のグルメドラマだ。

――本作の実写化を企画したきっかけを教えてください。

ドラマの単独プロデュースデビュー作が「将太の寿司」('96年)で、これまでに担当してきたドラマ「女くどき飯」('15年)や映画「しあわせのパン」('12年)など、気付いたらグルメものをよくやっていたんですよね。

「将太の寿司」は、主演の柏原崇くんがちゃんと自分ですしを握っていて、だから今度は女の子が(料理を)作るドラマを作りたいなって思いがありました。

そんな中で、「ホクサイと飯」という作品を読んだんです。それで、「これだ!」って思って調べたら、今は「ヤングマガジンサード」で「ホクサイと飯さえあれば」というタイトルで連載しているというのを知って、すぐに講談社さんに駆け込みました(笑)。

でも、「すみません、単行本も出ていない、月刊誌で数回しかやってないものをいきなり連続ドラマにはできないんですよ」って言われてしまって、「どれくらい待てばいいんですか」って聞いたら「2年後になります」って言われたので、「2年待ちます!」って編集担当の方にあいさつして、企画書渡して、約束しました(笑)。

それで、2年たってようやく念願がかなったという感じですね(笑)。

――上白石萌音さんをキャスティングされたきっかけは?

映画「ちはやふる」('16年)を見た時に、「あの子のお芝居すごくいいな」と思っていて、ドラマの「ホクサイと飯さえあれば」が本格的に動き出して主人公はどうしようって考えた時に「そうだ、萌音ちゃんだ!」と思いました。

彼女も今実際に18歳、大学一年生でブンと同じ状況で、これが2年前だったらまだ高校生で、それだとキャスティングが難しかったかなと思うので、本当に今がベストタイミングだったなと思います。

萌音ちゃんというブン役にぴったりの子には、2年たたなければ出会ってなかったと思うので、逆に2年待ってよかったですね。

――上白石さんの一番の魅力はなんでしょうか?

ブン役って縫いぐるみのホクサイとの掛け合いが多くて、それに加えて、コメディーのシーンもいっぱいあるので、相当演技力が必要だと思うんですよ。

もちろん現場で代読してる人がいてやりとりをしているんですけど、一人芝居に近い感覚でやらなきゃいけない瞬間があるので、演技力が絶対的に必要なんですよね、ブンをやるには。

18、9歳でお芝居の力があって、かつ、ブンちゃんの成長を見ていくドラマだからやっぱりその人を応援したくなるような雰囲気を持ってるっていうのも重要視していて、そういう感覚のキャスティングをしなきゃいけないと思っていたので、萌音ちゃんは清涼感とかずっと見たくなるような応援したくなるような魅力を持っていたので、「この子だ!」って感じでしたね(笑)。

――現場で、上白石さんで良かったなと実感する時はありますか?

全シーンですね!(笑)。全シーン素晴らしいと思いました。連続ドラマ初主演って相当大変なことだと思うんですけど、現場での女優としての彼女の立ち居振る舞いも素晴らしかったです。

彼女の成長を見ていく話なので、出ずっぱりなんですよ。睡眠時間もあまり取れなかっただろうし、膨大な量のせりふを覚えなきゃいけないし、一人で語ってそのイメージを見てる人に喚起させなきゃいけないシーンもたくさんあって、相当大変だったと思います。

でも彼女は現場に「おはようございます!」って元気に入ってきて、すると、スタッフもスイッチが入るんですよ。「よっしゃ、今日も彼女をかわいく撮ろう!」とか、そういう気持ちにさせる子なので素晴らしいですよね。

ある意味連続ドラマ初主演の彼女に現場のスタッフも気持ち的に助けられていて、ハードスケジュールだったんですけど、それを乗り越えられる力になったなというのを現場で見ていて感じましたね。

全シーン素晴らしいって言ったのはそういうことで、彼女の持ってる天性の人を元気にさせてくれる雰囲気でこの作品ができたなって感じがしますね。

――上白石さんに演技などでリクエストしたことはありますか?

2年探し続けて、「あ、この子だな」思った部分っていうのは、まさしく彼女が持っているもの。それを役に入れて出してもらえればいいなと思っていたので、特別なリクエストはしませんでした。

でも、彼女は自主的に日本料理の調理師さんのところに行って包丁さばきを習ったり、全部自分で準備していたんですよね。

あとは、本編でアニメのパロディーのシーンとかいっぱいあるんですけど、ちゃんと元ネタを見て研究してきていたみたいで、そういうところは信頼してましたね。

現場に一切台本持ってこないし。完璧にせりふを頭に入れてきていて、台本を見ている場面を1回も見ませんでした。この子は18歳にしてすごいなと思いましたね。

――ジュン役の池田エライザさんはいかがでしょうか?

池田エライザさんとは「みんな!エスパーだよ!」という映画の時にご一緒して、それ以来の作品だったんですけど、初めての映画の現場を一緒にやった身としては、2年で女優として成長していて驚きましたね。彼女はイケイケな女の子のイメージがあるかなと思うんですけど、今回やってもらったジュンちゃんっていうのは、ちょっとおとぼけで天然が入っていて、でもかいわいくてブンと全然違うタイプの女の子なんです。

それを完璧に演じていて、しかも他の作品の撮影もあって、その現場と(本作の舞台である)北千住を行き来して撮影に参加してくれていて、すごい頑張ってくれました。

――現場でのお二人の様子はいかがでしょうか?

見た目も性格も全然違うブンとジュンなんですけど、でも根底でちょっと似てるところがあるよねっていう一面があって、二人でどういう話し合いをしたのか分からないけど、そこをうまく表現してくれていて、本当に仲良くなっていましたね。

1話のラストで(ブンとジュンが)友達になるシーンがあるんですけど、現場で見ていて「いや〜この二人いいな」「すごい良いお友達同士だね」って感じがすでに出ていたので手応えを感じてましたね。「この二人ハマったわ!」って(笑)。

――最後に、見どころを教えてください。

深夜ドラマなんですけど、朝見てもいい深夜ドラマっていうのを目指しておりまして、学校行く前、会社行く前とかに「あ、ホクサイ見よう!」って見始めても爽やかな気持ちになれるように心掛けました。タイトルバックとかも朝ドラ風に仕上がってます(笑)。

この作品は、何も起きないんです。でもそれが魅力なんです(笑)。「ん〜今日は何作ろう」「何食べよう」って考えて「友達にご飯誘われたけど自分で作るから良い!」って言うようなそんなインドアな、引っ込み思案な女の子が少しずつ少しずつ成長する…この子がどうなっていくのか、どんな料理が作られるのか、友達とどんな関係になっていくのか、それを見守るドラマなんです。

そこを楽しんでいただきつつ、あとは、萌音ちゃんの持ってる唯一無二の清涼感を楽しむ、そして、全然違うタイプの池田エライザの魅力も爆発しているので、そんな女の子二人の友情を見てほしいです。