第4回WBCで2大会ぶり世界一を狙う小久保ジャパン【写真:Getty Images】

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ブックメーカーの予想で3番手の評価、2連覇狙うドミニカが最強?

 3月に開幕する第4回WBCへ向け、各国の陣容が固まってきている。ここにきて、2連覇を狙うドミニカ共和国、初優勝を目指すベネズエラという中南米の2つの強国が、新たに強力なメンバーを加える見込みだと米メディアが報じた。ドミニカはホセ・バティスタ外野手(ブルージェイズ)、ベネズエラはビクター・マルチネス内野手(タイガース)、マーティン・プラド内野手(マーリンズ)、アルシデス・エスコバル内野手(ロイヤルズ)らを追加招集するという。

 各国が“本気度”を見せる中、小久保裕紀監督率いる野球日本代表「侍ジャパン」は2大会ぶりの世界一に輝くことが出来るのか。英ブックメーカー「ウィリアムヒル」の現時点での優勝オッズでは、日本は“3強”の一角との評価を得ている。

 日本は今大会、青木宣親外野手の参戦が決定。ベスト4に終わった2013年は国内組だけで臨んだため、2大会ぶりにメジャーリーガーがチームに加わることになった。しかし、上原浩治投手(カブス)はすでに辞退を表明。地元メディアの報道によると、ダルビッシュ有投手(レンジャーズ)も20日(日本時間21日)の球団イベントに出席した際に不参加を正式表明したという。前田健太投手(ドジャース)も参加しないことがすでに伝えられており、青木以外のメジャーリーガーの招集は厳しい状況だ。

 大谷翔平(日本ハム)、山田哲人(ヤクルト)、筒香嘉智(DeNA)ら国内のスター選手を揃える日本だが、「ウィリアムヒル」が付けた優勝オッズは4倍。これは前回覇者のドミニカ共和国の3.50倍、そして豪華な野手陣を揃えてきた米国の3.75倍に次ぐ3番目の数字だ。

韓国の優勝オッズは11倍、スター軍団のベネズエラはさらに下?

 ドミニカ共和国はすでにロビンソン・カノ(マリナーズ)、エドウィン・エンカーナシオン(ブルージェイズFA)、エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)マニー・マチャド(オリオールズ)、ネルソン・クルーズ(マリナーズ)ら超豪華メンバーの参戦が内定しており、まさに優勝候補筆頭。過去に優勝経験がない米国も、バスター・ポージー(ジャイアンツ)、ノーラン・アレナド(ロッキーズ)、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)、ダニエル・マーフィー(ナショナルズ)、アンドリュー・マッカチェン(パイレーツ)らスター選手を揃えており、日本より上との評価を得ている。ただ、その差はわずかと見られているようだ。

 4位は悲願の初優勝を狙う韓国。不祥事を起こした姜正浩(パイレーツ)や、秋信守(レンジャーズ)、金賢洙(オリオールズ)らメジャーリーガーの招集が困難となっているが、優勝オッズは日本から大きく離れて11倍となっている。

 ドミニカ共和国や米国に匹敵するスター軍団のベネズエラは17倍と韓国よりも低い評価。前述の追加招集選手だけでなく、ホセ・アルテューベ内野手(アストロズ)、アズドルバル・カブレラ内野手(メッツ)、ミゲル・カブレラ内野手(タイガース)、カルロス・ゴンザレス外野手(ロッキーズ)、サルバドール・ペレス捕手(ロイヤルズ)らがすでに参戦予定と報じられており、マリナーズのエース右腕フェリックス・ヘルナンデスもメンバー入り。だが、2009年は準決勝まで進んだものの、06年は2次リーグ敗退、13年は1次リーグ敗退と期待を裏切る結果に終わっていることも影響したのか、オッズは低い。

 この他、前回大会準優勝のプエルトリコや、キューバ、メキシコは21倍、オランダは26倍、カナダは51倍などとなっており、最低は中国の251倍とされている。「3強」の一角と見られている日本は、3度目の優勝をつかめるだろうか。