人気コラムニストでラジオパーソナリティーのジェーン・スーさんがこのほど東京都内で開催された映画『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』(レベッカ・ミラー監督)のトークショーに登場。1月21日に初日を迎えた同映画の魅力についてたっぷりと語りました。

(C)2015 Lily Harding Pictures,LLC All Rights Reserved.
(C)Jon Pack,Hall Monitor Inc.

「女は一枚岩でいなきゃいけない」ってことになっている

主人公・マギーを演じるのは、ニューヨークの真ん中で壁にぶつかりながらも自分に正直に生きる等身大のヒロインを描き、世界中の女性に勇気と希望と安堵(?)を与えた映画『フランシス・ハ』のグレタ・ガーウィグ。

ニューヨークを舞台に、子どもは欲しいけど、恋愛が苦手なマギーが、妻子持ちのジョンと出会い、恋に落ちたことで繰り広げられるちょっと不思議な三角関係を描いたラブコメディ。ダメ男だけど憎めない男・ジョンをイーサン・ホーク、ジョンの前妻・ジョーゼットをジュリアン・ムーアが演じます。

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ジェーンさんが同映画で「一番心に残った」部分は、「普通なら前の嫁と憎み合ったり嫌いあったりしてヘイトがメインになるところを、何を思ったか、この2人(マギーとジョーゼット)が友だちになるところ」と言います。

「女の敵は女ってよく言うけれど、男性同士の敵は男性という人はあまりいない。つまり、なぜか知らないけれど、世間で女は一枚岩でいなきゃいけないってことになっている。(反対に)個人対個人として(女同士が)仲が悪いことなんてざらにある。気軽に“女同士”って言わないほうがいいなって思っていたんですが、この映画ではそういう部分を物語として見せてくれたところに感動しますね」と魅力を語りました。

人生の主人公になることにこだわる

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また、ジョンの前妻・ジョーゼットについても「彼女は決して、人生の脇役にならない。自分の人生の主人公になることに徹底的にこだわっている」とキッパリ。

「SNSのように、自分が人生の主人公と思わせてくれる、錯覚させてくれるものって世の中にたくさんあるけれど、それはちょっと虚しい。しょせん人の手によって作られた“演出”で、自分の手によってつかみ取ったものではない。その点、ジョーゼットは自分の人生の主人公になろうという意識が強い人」と分析し、会場をうならせていました。

大人だからこそ「正直」になりたい

映画『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』トークショーに登場したジェーン・スーさん

最後に、ジェーンさんは「『この映画はどんな映画?』と言われたら、大人が正直になるのってすごく難しくてみっともないけれど、(正直になることは)いいことだなとわかる話と言いたい」とコメント。

「正直になることって支離滅裂で、筋が通ってなくて、人に迷惑をかけることもある。大人になると建前論が強固になって本音が真後ろになってしまうけれど、この映画は大人にとって考えなきゃいけないタスクを軽妙にポンポン出してくる」と語りました。

映画は公開中。

(編集部)