表紙はもちろんゴジ……じゃなくてデップーだぜ! - 映画専門雑誌「映画秘宝」2017年3月号 洋泉社刊 1,080円(税込み) 発売中

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 その年に最も期待して観たらガッカリしたトホホ映画を決定する映画専門雑誌「映画秘宝」(洋泉社)の恒例企画「2016年度HIHOはくさいアワード!!」が21日発売の2017年3月号で発表された。同時に、ベスト映画を決定する「爆選! 映画秘宝ベストテン」も発表。昨年一大センセーションを巻き起こした『シン・ゴジラ』がベスト&トホホ10内に同時ランクインを果たした。

 庵野秀明が脚本・編集・総監督を務めた同作は、秘宝ファンからも熱狂的な支持を集める、破天荒ヒーロー映画『デッドプール』や『この世界の片隅に』を抑え、2016年度におけるベストワン作品に選出。作家、漫画家、監督、俳優、評論家など総勢159名のバラエティー豊かな選者たちから、「怪獣は暴れてナンボ」の胸躍るゴジラの勇姿はもちろん、物語、テーマ、演出などさまざまな視点に立った評価が集まり堂々の1位に選ばれた。

 そんな絶賛の一方で本作は、「トホホ10」でも5位にランクイン。明確な否定意見に加え、あまりに盛り上がりすぎた高評価を受けて鑑賞して期待はずれに終わってしまった、そこまでノレなかった……、などの評価が多数。映画秘宝では2014年度のベスト&トホホ10でも、ギャレス・エドワーズ監督の『GODZILLA ゴジラ』がベスト2位、トホホ1位に選ばれており、『ゴジラ』をめぐっては常に選者の複雑な感情が交差するようだ。

 そして2016年度のガッカリ映画1位に選ばれたのは、二大ヒーローの対決を描いた『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』。ワンダーウーマンの登場シーン以外に称賛の声はなく、『テラフォーマーズ』など有力候補を寄せ付けず見事トホホに。毎年、共に映画評論家の町山智浩とランキングを総括している柳下毅一郎は「そもそも僕はアメコミ映画でシリアスとかバカじゃないのって思うので、コンセプトからやり直せ! って話だよ」と語っている。ちなみに同じDCコミックス系の『スーサイド・スクワッド』もトホホ2位。マーベルはベスト10内に『デッドプール』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を送り込んでおり、明暗がクッキリ分かれた。

 誌面ではそのほか、ベスト・ガイ&ガールやドラマ・オブ・ザ・イヤー、アクション映画・オブ・ザ・イヤー、さらに『この世界の片隅に』で声優を務めた、のんが選ぶ2016年度ベスト映画5など、バラエティーに富んだランキングを掲載している。(編集部・入倉功一)

脱力! 映画秘宝トホホ10「2016年度 HIHO はくさいアワード!!」は以下のとおり。

1位『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
2位『スーサイド・スクワッド』
3位『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
4位『テラフォーマーズ』
5位『ジェイソン・ボーン』
5位『シン・ゴジラ』
7位『セーラー服と機関銃 -卒業-』
8位『10 クローバーフィールド・レーン』
9位『X-MEN:アポカリプス』
10位『X-ミッション』
10位『湯を沸かすほどの熱い愛』
※5位、10位は同率

映画専門雑誌「映画秘宝」2017年3月号は発売中 洋泉社刊 1,080円(税込み)