『天使にショパンの歌声を』:天才ピアノ少女役のライサンダー・メナード独占インタヴュー

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映画『天使にショパンの歌声を』は、1960年代のカナダ・ケベックを舞台に、閉鎖の道をたどる名門音楽学校を救おうと、女性教師と生徒たちが奮闘する姿を描く作品。

監督を務めるのは、『翼をください』や『天国の青い蝶』でも知られるレア・プール。劇中には、ショパン『別れの曲』、リスト『愛の夢』などピアノの有名曲から、モーツァルト、ベートーヴェンのピアノソナタ曲、ヴィヴァルディの合唱曲『グローリア』といった数々の名曲も登場する。

ケベックの広大な地に佇む小さな寄宿学校。そこは音楽教育に力を入れる名門女子校だったが、修道院による運営が財政難に陥り、閉鎖の危機に直面していた。そんな中、校長のオーギュスティーヌは音楽の力で世論を味方につけようと、音楽イベントの開催を計画。自身の姪で、転校してきたアリスにピアニストとしての天性の才能を見出すが、孤独で心を閉ざしたアリスは、誰の言うことも聞かない問題児。さまざまな困難をどうにか乗り越えて、イベントの日を迎えたのだが・・・。


(C) 2015-9294-9759 QUEBEC INC. (une filiale de Lyla Films Inc.)

ピアノの演奏よし、澄み渡る歌声よし、一面の銀世界や緑あふれる小道よし。学生たちの白シャツ、紺カーディガン、グレースカートという組み合わせも清潔感にあふれ、屋外に出ると、その上に色とりどりのコートを着ているのもかわいらしい。天才少女アリス役を演じたライサンダー・メナードは、カナダを代表する未来の音楽家30人の1人に選ばれるほどのプロピアニストで、その弾きっぷりも見事だ。

ここでは、そんなライサンダー・メナードからの映像インタヴューを紹介。

日本のみなさんこんにちは。映画『天使にショパンの歌声を』に出演したライサンダー・メナードよ。カナダから挨拶を送るわ。宣伝チームから質問が来たので答えたいと思います。では、最初に質問を読んで、それから答えるわね。
 
―この映画に出演しようと決意した理由を教えてください。

何よりもまず、レア・プールがケベック在住の偉大な映画監督の1人だからよ。彼女は情熱的で、そばにいると安心できるの。素晴らしい人。それに、彼女はクラシックの音楽家たちを起用してクラッシック音楽にまつわる映画を作ろうとしていた。だから、とても光栄なことだった。だって最近はそういう映画はあまり見ないから。そして、尊敬しているたくさんの女優さんたちが出演しているから。だから、本当に楽しかったわ。
 
―長編映画の出演は初めでですね。演じることにおいて、大変だったことは何ですか?

常にセットで演じたということが大変なことの1つだった。私とピアノだけ、あるいは私と私の感情だけではなくて、常に私の演技を見ているスタッフの前で演じなければならなかった。それが大変なことだったわ。
 

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―アリスを演じるに当たり、役作りをしましたか? また、監督とはどんな話をしましたか?

アリスを演じるには、15歳や16歳の頃っていうのはどういうものなのかって想像しなくちゃならなかった。いろんなことが怖かったり、アイデンティティの崩壊を迎えたりというティーンエージャーの役だったから。でもね、レアと話した時、最後には母親を強く求めることになる若い女の子の感情の機微や繊細さをもう一度見つけて欲しいって彼女は私に思っていたの。
 
―あなたは、ゥナダを代表する未来の音楽家30人イ里Δ1人に選ばれましたが、役を演じる上でのピアノ演奏はいかがでしたか?

私にとっては、ピアノを演奏することと、演じることは強く関係しているの。5歳でピアノを初めて、6歳からコンクールで競うようになった。8歳から15歳まで、演劇と音楽どっちもやっていて、それから音楽を続けることを選んだの。でも、私にとってどっちの分野もかなりの努力が必要だった。そういう状況になると、辛くてとか、期待があまりに大きくてとか、ストレスでとかで、やりたくないって思う時が来てしまう。この映画では、演じることとピアノを演奏することを一緒にできて嬉しかった。何ていうか、ちょうど良かったって思う。
 
―このシーンで、バッハの曲をジャズ風に弾きますが、普段も名曲をアレンジすることがありますね。

指ならしですることはあるけど、自分で作曲する方が好きだわ。
 
―1日ピアノの練習は何時間するのですか?また、気分転換やリラックス方法は?

いつもは1日4時間練習してます。コンサートが近づいてたら、もっとするかな。でもね、主に詩を書く時間も必要だし、最新の映画を観に映画館に行くのも大好き。
 

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―この映画では、同じ世代の女性がたくさん出演し、寝間着でお菓子を食べながら雑談するシーンなど、とても楽しそうに見えますが、思い出に残っていることがあれば教えてください。

覚えてるのは、テーブルにいた女の子たちがみんな、オートミールがまずいって思ってて、でも3時間くらいそれを食べるふりをしなくちゃならなかった時に、スザンヌを演じた子(エリザベス・トレンブレイ=ギャニオン)だけが唯一それが好きで、テーブルの女の子たちのオートミールを全部平らげたの。それは忘れられないわ。

―この作品では、ダンスをしたり歌を歌ったりしながら床掃除をするシーンもありますが、演じる上で、難しかった点、楽しかった点を教えてください。

さっきも言ったけど、一番難しかったのは初めて演じたということね。例え事前に練習していたとしても、その時々にいろんなことが起こるから、そういう時々に常に敏感になっていないといけないの。でも、ピアノの演奏でそういう現象を経験しているから、最後には、とても楽しむことができたわ。それは場面がひとりでに出来上がっていくということなの。
 
―スザンヌが『別れの曲』を見事に歌い上げますが、聞いた時の印象を教えてください。

彼女には驚いたわ。何に驚いたかというと、彼女の声にある柔らかさと音階の正確さ。それと、その曲はセットでレコーディングした唯一の曲だったの。そうしたのは素晴らしいアイディアだった。彼女と会うことがあって、彼女は役になりきって歌っていた。彼女のパフォーマンスにみんなが心を動かされた。
 
―今後も女優としての活躍を期待します。

どうもありがとう!
 
―次に出演する映画が決まっていたら教えて下さい。

あと数日したらケベックで公開される映画があるの。『Of Ink and Blood(原題)』というタイトルよ。ぜひ知らせるわ。この映画に興味を持ってくれてどうもありがとう。またすぐに会いましょう。バイバイ。


(C) 2015-9294-9759 QUEBEC INC. (une filiale de Lyla Films Inc.)

LYSANDRE MENARD
ライサンダー・メナード 5歳からピアノを始め、モントリオール音楽院に入学。NYのインターナショナル・クレシェンド・コンペティションで優勝、カーネギーホールで3度演奏。9年連続カナダ音楽コンテストのファイナリストとなったほか、2012年にはゥナダを代表する未来の音楽家30人イ里Δ1人に選ばれた。現在はカナダ、ヨーロッパで演奏、多くのリサイタルやコンクールに参加し、高い評価を得ている。本作が女優として長編映画デビューとなる。

『天使にショパンの歌声を』
監督:レア・プール
出演:セリーヌ・ボニアー、ライサンダー・メナードほか
1月14日(土)より、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国公開中
http://tenshi-chopin.jp/