20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいる。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

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今回お話を伺ったのは、東京都郊外のドラックストアでアルバイトをしている木村久美子さん(仮名・29歳)。ロングの黒髪をきつくひとつに束ね、少しつり上がった切れ長の瞳はしっかりとした女性をイメージさせます。服装はカジュアルながら、しわのない洋服に整理されたカバンの中を見ると潔癖の印象さえあります。そんな彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は今もいる東京の立川市で、両親との3人家族です。現在も両親と一緒に暮らしています。父親は特に厳しかった印象はないですが、母親からは一人っ子だから世間のイメージ通りわがままになってほしくないと厳しく育てられました。学生時代は、うわべはとにかく真面目に見えるように過ごしていました。両親からは問題のない子だと思っていたんじゃないですかね」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「高校2年生の時です。当時は強くもない厳しくもないバスケ部でチームメートと仲良く部活動を楽しんでいて、初彼は1年後輩の男子バスケ部の子でした。それまで異性からモテたこともなかったし、好きな人ができても仲良くなるばかりで、私もそれで満足していたので、告白された時は冗談だと思ってお断りしたんです。でも何度もアピールをされ続けて、3回目の告白で付き合うことになりました。部活で目立っていたわけでもないので本当に私の何に惚れたのか全く分からなかったんですが、熱意というか人懐っこい感じにOKしてしまいましたね。私のタイプは大人で恋愛にガツガツしていないスマートな男性だったんですが、彼は色んなことに首を突っ込むような落ち着きがない男の子でした。顔もちっともかっこよくなかったし、バスケ部なのに背も低かったですね(笑)。でも彼と一緒にいるのは楽しかったし、彼氏とはこういうものなのかと新鮮なことばかりでいい思い出です。彼とは結局1年ほどで思い出せもしないような些細なケンカが増えて、別れてしまったんですけどね……」

アルバイト先で出会った2人目の彼氏

その後都内の短大に進学し、アルバイト先で2人目の彼氏ができたそうです。

「高校の在学中は特に勉強も頑張らずに受験も絶対やりたくないと思っていたので、卒業後は就職できればラッキーで、最悪フリーターでもいいと思っていました。でも母親が大反対で、大学が無理ならせめて短大へ行きなさいと怒られたんです。なので、受験をせずに推薦をもらえたところに進学しました。短大でも友達には恵まれ、たまに合コンに参加したり、女友達と朝まで遊んだりと楽しい学生生活を送っていました。もちろん両親には朝まで外で遊ぶとは言わずに、友達の家に泊まりに行くと報告していました。短大でもうわべは真面目に見えるように、両親にばれることなくうまく過ごしていました。短大進学後に親からアルバイトが解禁になったので、すぐに飲食店のホールのアルバイトを始めて、そのアルバイト先の人と後ほど付き合うようになりました。彼は3歳年上で、テキパキと仕事をこなす、アルバイトを束ねている正社員の人でした。大人でスマートな感じはまさにタイプでした。でもアピールも何もせずに仲良くしゃべったりしているだけで満足だったので、1年ほどはただのバイト先の社員さんといった感じでしたね。でも、20歳を過ぎてお酒が飲めるようになって、一緒に飲みに行く機会が増えて急激に仲良くなり、彼から付き合おうと言ってくれてお付き合いが始まりました」

彼とのお付き合いは順調に続き、久美子さんは卒業後に彼と同じ会社へ就職。しばらくして半同棲の生活が始まります。

「就職したのは同じ会社なんですが、配属先は別の飲食店で会えない時間が増えていきました。そんな時間が彼は嫌だったのか、一緒に住もうと言ってきたんです。嬉しかったんですが、私の両親が同棲なんか許すわけがないので、会社が忙しいことを理由に週の半分くらいは勤め先に近い友達の家にお世話になると両親に嘘をついたんですよ。代役の友達にも家に来てもらって、その嘘に付き合ってもらいました。そしてそこもうまく騙せて、週の半分は彼の家で過ごすことができるようになりました。そのまま特にケンカもない順調なお付き合いがさらに3年ほど続いた時に、彼からプロポーズをされました。まだ23歳だったのでもうちょっと遅くてもいいかなと少し迷いましたが、これから先も彼と一緒にいるんだろうと思っていたのでプロポーズを受けました。そしてお互いの両親にも挨拶を済ませて私が24歳、彼が27歳の時に結婚しました」

「流されるままに結婚を決めてしまったものの、幸せになれると確信はあったんです」と当時の気持ちを思い出し、久美子さんは自嘲気味に語ります。

「ずっとこの人と一緒にいるんだろうな」という思いから彼に合わせて24歳で結婚。しかしその思いは無残にも砕け散ることになります。うまくいかない子作り、増えていくケンカ、不穏な〜その2〜に続きます。