ベルギー代表FWの日本行きを後押し?「登録と移籍に関する規則」って何だ

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昨日報じられた、ベルギー代表FWローラン・デポワトルに関する日本移籍の噂。

ポルトで出番を失っている大型ストライカーは、新天地として日本を選ぶことになるかもしれない。

このニュースを伝えたのは、ポルトガル『futebol365』。

記事の中ではデポワトルの日本行きについて書かれているのだが、その裏側についても触れられていた。

要約すると、「デポワトルは今季すでにヘントとポルトで試合に出場しており、プレー機会を得るためには違ったカレンダーが適用されるリーグに活躍の場を求めなければいけない」という旨の記述だ。

一体どういうことなのだろうか?

FIFAは移籍に関するルールを「Regulations on the Status and Transfer of Players」というファイルでまとめている。

日本サッカー協会でもこのルールを採用し、「サッカー選手の登録と移籍等に関する規則規則」という名で日本語を公開。その第12条「シーズン」に、以下のような記述がある。

第12条〔シーズン〕

1 シーズンは、各チームが属するリーグの最初の公式試合の日から、最終の公式試合の日までの期間とする。
2 選手は、1つのシーズン期間中につき、最大3のチームに登録することができる。この期間中、選手は、最大2チームのために公式試合に出場する資格を有する。

※FIFAのファイルでは"Article 5 Registration"に該当

つまり同一カレンダーにおいて選手が所属できるのは最大3クラブであり、公式戦でプレーできるのは最大2クラブであるというわけだ。

デポワトルは今季ヘントで3試合に出場し、その後ポルトに移籍。ここまでリーグ戦とUEFAチャンピオンズリーグを合わせて7試合でプレーしている。

つまり、デポワトルは同一シーズンですでに2つのクラブでプレー機会を得ており、秋春制が採用されている他のクラブでは今季もう公式戦でプレーできないのだ(移籍自体はできる)。

そこで、候補としてあがったのがJリーグだ。ご存知のようにJリーグは春秋制であり、1月から12月の間でシーズンが完結する。つまり、「2016-17シーズン」という区切り方の主要ヨーロッパとは異なり、デポワトルはプレー可能なのだ。

デポワトルが移籍するかは分からない。しかし、この意外なルールからJクラブは新たな助っ人となる候補を探すことができるかもしれない。

このルールを最大限に利用すれば、Jクラブが狙うべき選手の条件は以下の通りだ。

1. 昨夏、秋春制下のクラブから秋春制下のクラブに移籍した
2. すでに2クラブで公式戦での出場機会がある
3. 新チームで出場機会を失っている

以上に当てはまる選手はこの冬、秋春制下の新たなクラブでプレーすることができない。

実現可能性は一旦置いておくとして、この条件に合致するのがスペイン代表FWパコ・アルカセルだ。

アルカセルは昨夏、バレンシアからバルセロナへと移籍。移籍前にバレンシアでプレーしており、バルセロナでも出場している。しかし、“MSN”の牙城を崩せずなかなか出番が与えられていない。

あくまで条件のみを見てアルカセルを挙げたが、探してみるとこのような状況下にいる選手は意外といるかもしれない。

【外部リンク】 サッカー選手の登録と移籍等に関する規則(PDF)