ドローン戦争の“リアル”を描く (C)eOne Films (EITS) Limited

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 ヘレン・ミレン、故アラン・リックマンさん、アーロン・ポールら演技派が顔をそろえ、無人戦闘機(ドローン)戦争の裏側を描いた軍事サスペンス「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」(公開中)の本編映像が、公開された。

 アフリカ・ナイロビでドローンを使ったテロリスト捕獲作戦を実行中、ターゲットが自爆テロを計画中と知った英米軍は、殺傷圏内にいる民間人を危険にさらしてもテロリストの潜伏先にミサイルを撃ち込むか否か、究極の選択を迫られる。「ツォツィ」のオスカー監督ギャビン・フッドがメガホンをとり、二転三転する筋運びで全編に緊張感を漂わせている。製作を務めるのは、「英国王のスピーチ」のオスカー俳優コリン・ファース。

 公開されたのは、「キャプテン・フィリップス」の海賊役で鮮烈な印象を残したバーカッド・アブディ演じる現地工作員と仲間が、鳥型のドローンを使って敵情視察を行うシーン。くちばしの下部分にカメラが内蔵されており、工作員たちは遠隔操作でテロリストの潜伏先を探る。ドローンが撮影した映像は英ロンドンの作戦司令部にもリアルタイムで共有され、パウエル大佐(ミレン)は現地に行かずして指示を送り、ドローンを屋敷の内部に侵入させようとする。テロリストに肉薄するスリリングなシーンであると同時に、一般的には目にできないドローン作戦の内情がつぶさに描かれている。

 本作のプロデューサーによれば、劇中で登場する鳥型ドローンは米カリフォルニア州にあるエアロバイロメント社によって製作された“ナノ・ハミングバード”をモチーフとして構想されたそう。同シーンに登場するドローンは、監督をはじめ製作陣が同社を見学して研究を重ね、徹底して作り込まれたという。ナノ・ハミングバードは米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)の“偵察を目的とするプロトタイプを開発するプロジェクト”(Nanoプロジェクト)に向けて開発されたドローンであり、本作のリアリティにおける製作陣の気合いのほどがうかがえる。本編にはこのほか、虫型のドローンなど多様なタイプが登場する。