5日、韓国・マネートゥデイは、身を切るような真冬の寒さの中、氷を砕き自らの足で漢江に飛び込む男たちの仕事を報道した。写真は漢江。

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2017年1月5日、韓国・マネートゥデイは、身を切るような真冬の寒さの中、氷を砕き自らの足で漢江(ハンガン。ソウル市の中央を東西に流れる河川)に飛び込む男たちの仕事を報道した。

ソウル・望遠(マンウォン)洞の漢江警察隊の潜水部に所属する約30人の隊員らの主な任務は、漢江で溺れた市民の救助で、幸州(ヘンジュ)大橋から江東(カンドン)大橋までの41.5キロの安全を守っている。事故がいつ起こるか分からないため、3交代で24時間、昼夜を問わず働いており、彼らが救った命は昨年110人、この他にも毎年約200体もの遺体も引き上げている。

任務のほとんどが緊迫した状況で、装備を着用せずにそのまま水に飛び込むことも多い。「原則的には潜水服を着て入水しなければならないが、1秒を争う状況のため服を着る時間がないことが多い」というが、普段からしっかり訓練しているため、これまで問題は起きたことがないとのこと。

漢江は水が濁っていて浮遊物も多く、潜水には「難コース」と言われている。また、漢江が凍りつく1月中旬は最も危険な時期で、水中から上がった途端に水中での呼吸を助ける装備が凍ってしまったり、捜索場所を氷の塊がふさいでしまっていたり、大変なことも多いという。漢江警察隊巡察3チーム長のイ・ギュドン氏は、「視野の確保が難しい漢江で市民を救助したり、遺体を捜索したりするのは想像以上に難しい」としながら、「人生のどん底で自ら命を断つ決断をした人たちの遺体を引き上げることは、最後の道を慰めてあげることだと思う」と話している。

これを受け、韓国ネットユーザーからは「ご苦労さまです」「ありがとうございます」など、隊員らの労苦をねぎらうコメントや感謝の言葉が多数寄せられている。また「自殺したい人はもう一度よく考えて。どうか死んで現実から逃げるのはやめてくれ。あなたは誰よりも大切な人」と励ますコメントや、「救助された人々から自殺の動機の統計をとって予防策を立ててほしい」、「韓国の悲劇は、こういう英雄がいい待遇を受けられないこと。一方で、威張り腐ったやつらがつくった世界で苦しむ人が何百人も漢江に飛び込んでいる」と韓国社会の問題点を指摘する声もみられた。(翻訳・編集/松村)