話題の東急電鉄の広告(画像はプレスリリースより)

写真拡大

東急電鉄のマナー啓発ポスターが、再びネット上で話題になっています。

東急のポスターといえば、昨年9月に発表した「車内メイク」を控えるよう促すポスターが賛否両論、物議を醸したのが記憶に新しいですが、今回啓発しているのは座席での座り方――。このポスターに、再び女性を中心に疑問の声があがっています。

「炎上」の原因は伝わりにくさ?

問題になっているポスターの両サイドには大きな文字で「ヒールが似合う人がいた。美しく座る人だった。」といったキャッチコピー、ポスター下部には「周囲の方の迷惑にならない、スマートな着席をお願いします。」と書かれていて、座席でのマナー向上を訴えています。

本来「スマートな着席」を呼びかけられているのは、ヒールの女性の隣に座っている足を大きく広げたり、組んだりしている男性のはず。しかし、足を揃えた女性が中心に座っているが故に、

「東急の広告めちゃくちゃ面白いくらい腹立つ...なんやこれ...」
「東急の広告、全体的にイラッとするトンチンカンさだな...。ハイヒール靴が似合うか似合わないか他人からジャッジされたくないし、足閉じて着席してる事をハイヒール似合うポイントに加点、みたいに見えて鬱陶しさ倍でドンって感じ」

といった批判的な声が多くあがっています。

一方で、気になるのは「女性うんぬんではなく"わかりづらさ"だ」という意見も目立ちます。

「東急のマナー広告は意図を考えないとわからない偏差値の高い広告だから失敗だと思う。」
「周りの迷惑考えて座ろうよってことらしいけど、遠回りすぎだよ。もっとダイレクトに言えばいいじゃん。」
「東急の広告の言わんとしているところは『脚閉じて、脚組まないで』なんだろうけど、それをやってる人にこの内容で伝わるわけがない上に、女性に向けて言ってると誤解される可能性大。(以下編集部略)」

など「伝えたいことは理解できるが、伝わりづらい」といった意見です。確かにちょっと考えないと、呼び掛けたい対象がわからないかもしれません。

そこで気になるのが「座席での座り方」について、他の鉄道会社ではキャッチコピーで呼びかけているのか―。 気になったので、ポスターをいくつか集めてみました。

ダイレクトなキャッチコピーが多め

阪急電鉄では「知識は広げても。座席では広がらない。」というキャッチコピーのポスターを15年7〜9月の期間掲出しました。3人の乗客が新聞や本を小さめに開いているイラストで、座席でのマナー向上を呼び掛けています。

西武鉄道は、浮世絵をモチーフにしたイラストのマナー向上ポスターを16年9月から掲出しています。スマホに夢中で座席に広がって座っている人や荷物を座席に置いている人がイラストで描かれ「座席にはきちんと詰めて座るべし」というコピーが書かれています。手前にいる乗客も迷惑そうな表情――。たしかに分かりやすいですね。

名古屋鉄道では「ひとりでも多くの人が座れるよう、座席は詰めてお座りください」というキャッチコピー(16年12月〜)。サラリーマン風の男性が大きく足を開いて座席を占有しています。まわりの乗客は迷惑そうな表情です。

こうして比べてみると、東急電鉄の広告は"ひねり"が効きすぎているような気もします。東急電鉄の広告が「考えさせる」ことが目的なら、成功なのかもしれませんね。