2人が別れを決意するのには「季節」も影響しているかもしれない、という記事をコスモポリタン アメリカ版から。

ワシントン大学の研究者たちによると、実は「離婚」が急増するのは8月なんだそう。社会学の准教授であるジュリー・ブラインズと研究者のブライアン・セラフィニは、2001年から2015年までの間、8月と3月に離婚件数が大幅に増加したことを発見。2人は「家族のイベント」が離婚の原因ではないかと分析している。

ブラインズとセラフィニはこの研究結果を第111回アメリカ社会学会で発表。もともと2人はワシントン州における不景気の影響について研究していたものの、離婚件数に一定のパターンがあることに着目し、冬と夏という主要な長期休暇の後に離婚を申請する夫婦が多いことを指摘した。その背景として、家族が集まって過ごす休暇期間は離婚をするのにふさわしくないと彼らが考えているからではないか、とブラインズは分析している。

過去にがっかりした休暇の経験があるにもかかわらず、人は休暇に高い期待を抱きがちです。『新しいことを始められるかも?』『日常とは違う特別な何かが起るかも』『新しい自分に生まれ変われる!?』といった、ポジティブな気持ちになれる時期でもあるのです

ところが休暇を楽しめなかった場合、期待が一転「ストレス」となってしまい、夫婦が離婚の決断をする後押しをしてしまうのではないか?という仮説を研究者たちは立てている。3月は出費が多い休暇を経て家計を見直す時期であり、8月9月は子どもたちの新学期が始まる前に不愉快なことは済ませてしまおうと思う時期であるため、決意しやすいのかもしれない。

これらの結果を踏まえ、ブラインズとセラフィニはオハイオ、ミネソタ、フロリダ、アリゾナ州における離婚件数のパターンにも注目。すると、同じような傾向が見受けられたという。

この結果はあくまでもアメリカ国内で実施された調査結果であり、アメリカの新学期が9月スタートであることも影響しているはず。とはいえ、お正月やお盆をどちらの義理の家族と過ごすかで揉めたり、休暇期間に久しぶりに会った義理の家族との間でトラブルがあったりすることは日本でもよくあること。でも、ストレスが高まる時期だからこそ、お互いを普段よりも思いやるように心がければ、離婚という最悪の事態は避けられるかも。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon Solutions, Inc.

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