自分の人生は、自分でしか生きられないし、どう楽しんでいけるかは、毎日の選択と気持ち次第。どんな生き方だって、自分で選んできている人は、いつだって魅力的に見えるし、自然と心惹かれるもの。コスモポリタン日本版では、人生を謳歌しているさまざまな女性の生き方を紹介していきます。

シンガー 塩ノ谷 早耶香さん

2012年に開かれた「KING RECORDS Presents Dream Vocal Audition」で、約1万人の応募者の中からグランプリ『Dream Vocalist loved by ViVi』を受賞。2013年1月23日にシングル『Dear Heaven』でメジャーデビューを果たす。

心に染み渡るような持ち前の"ミストボイス"で、人々を虜にする塩ノ谷さん。歌手という夢を掴み取った彼女の「芯の強さ」に迫ります!

―歌手を目指したキッカケは?

感情を表に出すのが苦手だったからこそ、歌で自分の想いを表現したかった

もともと幼稚園生の頃からジャズダンスを習っていたんです。というのも、言葉で喜怒哀楽を表現するのがあまり得意じゃなくて…。でもダンスだったら自分を表現できるし、「私を見て!」って堂々と言えるなって。ジャズダンスを始めてからですね、表現って素敵だなと感じるようになったのは。そして高校生に入ると、「カラダでの表現に加えて、歌詞という言葉の力を借りることができれば、より明確に自分の想いを伝えることができるんじゃないか」と思いはじめて、歌手を目指すようになりました。

はじめは、歌手になりたいことを伝えても、誰も信じてくれなかったし、反対されることだってありました。そんな中で、幸いにも両親は応援してくれて。「高校を卒業した後で専門学校に通ったら」と言ってくれたんですが、夢を見つけた私はいてもたってもいられなかったんです。それで、「オーディション受けるだけならいいでしょ?」って親を説得して、「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3〜For Girls〜」に挑戦しました。

なんとかファイナルまで残り、合宿審査までたどり着いたのですが、気がつけば周りの参加者たちはすでにボーカルレッスンなどを受けているような方ばかりで。私は独学のみだったので、「ここにいていいのかな?」って悩んだ時期もありました。東京に住んでいるような子たちはトレンドにも敏感でファッションセンスもあったし、「彼女たちは女性としてひとまわりもふたまわりも上なんだ」と思いました。

周りに合わせながらも、自分なりに一生懸命にチャレンジしていく中で、「これじゃダメだ。もっと本気で歌手を目指さなきゃ」と、自分の意識が変わっていくのを感じました。審査に落ちてしまったことはすごく悔しかったけど、自分が変わっていくのが分かったり、学ぶことの楽しさを知れたりと収穫の方が多かったんです。あの合宿のおかげで今の自分があると思っています。

それから1年は地元に帰り、ボーカルやダンスレッスンを積みました。そしてキングレコード主催のオーディション「KING RECORDS Presents Dream Vocal Audition」でグランプリをいただき、デビューに至ります。

―デビューしたことで環境はどう変わった?

ツラいこともあったけど、ライブで報われた

期待を胸に上京したのですが、はじめてのことばかりで毎日がむしゃらに生きてました。周りは知らない人や大人ばかりだし、自分もイチ大人としてどう振る舞っていけば良いのかと。表現下手なところもあったので、心のよりどころがなくて精神的に辛い時期もありました。

でも、私にはライブがあった。歌うことで、そんな気持ちは全部報われたんです。ファンの方々が笑顔を見せてくれたり、時には涙を流してくれたり…。ライブを通じて生まれるコミュニケーションに、今でも幸せを感じます。

デビューしてから、美意識の高い人たちに出会う機会も多くなりました。高校を卒業したばかりだったので、「メイクってどうやってやるんだろう」と、私はまずそこからでしたけど(笑)。でも、"変化"が好きなので、新しいことを取り入れる過程が楽しかったです。

ちなみに昔の私は、「ヘアスタイルは人とカブりたくない派」。ベリーショートにしたり、前下がりのボブにして後ろを刈り上げたりしてたんですが、大人になるにつれて徐々に、自分にはどんなスタイルが似合うのかなって考えるようになりました。メイクにしてもヘアスタイルにしても、自分にしっくりくるものを今は見つけられた気がします。

音楽に関しても、上京する前は踊る時以外に洋楽を聴いていなかったのですが、アーティストとしていろいろ聴くべきだなと、3時間くらいCDショップに滞在して勉強したこともありましたね。中でも、ジェフ・バーナットの『Call You Mind』はお気に入りです。R&Bのリズムや心地良さが独特で好きなんです!

―シンガーとしての今後の目標は?

ファンとの繋がりを大事にしたアーティストに

「誰かのそばに寄り添える歌を」というのが、私のアーティストとしてのテーマです。大きいステージで歌うのは素晴らしいことで、もちろん夢でもあるのですが、ファンと心の距離を感じるような存在にはなりたくなくて。

以前ブログ上で、「活躍は嬉しいけど、同時に遠い存在になっていく気がして寂しい」というファンの方からのコメントを読んで、そういう風に感じさせちゃいけないなって決意したんです。ひとりひとりとの繋がりが多く、太くなるのなら本望ですが、そうでないのなら自分が本来目指してきた「歌う意味」からは離れちゃうので…。これからも、繋がりを大事にしたアーティストでいたいです。

―最後に、夢を叶えるために大切なことは?

自分を信じ、好きなことに誇りを持つこと

練習生の時、デビューをすることが最終目標になり、「歌うことが好き」という純粋な気持ちを忘れてしまうことがあって。でもある時、私のゴールはそこじゃないと気付いたんです。

私の憧れる女性像は、余裕があってキラキラ輝いている人。自分のやっていることに誇りを持って好きだと言える人のほうが素敵だし、好きだからこそ乗り越えられること、頑張れることってあると思うんですよね。だから、好きだと思うことが夢を叶える一番の近道なのかなって。近くのゴールしか見えなくなっちゃうと、ひとつできないことが出てきた時に辛くて悔しくてくじけそうになるけど、見方を変えるだけで可能性があると思えるし、楽しさを持っていたほうが伸びるはずです。

私もいまだに思い悩むことはあるけれど、自分のことは信じているし、「歌に関しては誰にも負けたくない」って気持ちを日々持ち続けています。もちろん、自分自身を俯瞰して見つめ直さなきゃいけない時期もありますが、まずは自分を信じることが何より大事だと思っています。

―1月25日に発売されるセカンドアルバム『Mist-ic/ミスティック』について教えて!

新曲『BELIEVING』では乙女心を可愛く表現しました

過去にリリースしたシングル曲と、新曲3つの全10曲を収録しています。新曲のうちのひとつ「BELIEVING」は、映画『イタズラなKiss THE MOVIE2 〜キャンパス編〜』の主題歌になっていて、作品の世界観に寄り添いながら作り上げた曲です。自分の思いをなかなか伝えられなかったり、恥ずかしくてちょっと気取っちゃったり、そんな乙女心をかわいく表現してみました。みなさんに、キュンとしてもらえたら嬉しいです!

アルバムの最後には「自分が誰かのそばに寄り添えたら」という意味を込め、19歳の時に作詞した「キミの側で」を収録しています。10代の時って色々迷いがあったり、自分自身に思い悩むこともあるじゃないですか。「誰かの支えになれたら」なんて言いながら、実は自分がそばに寄り添ってもらいたいんじゃないかなって。私自身がかけてほしかった言葉を綴ることで、誰かの役に立ちたいと作った思い入れの強い曲なので、ぜひ聴いてほしいです。

リリースイベントの詳細はコチラ