今までにないJリーグの映像を視聴者へ…DAZNがライブ放送の概要を公開

写真拡大

 20日、Jリーグは東京都内のJFAハウスで記者会見を実施。今季から始まるDAZN(ダ・ゾーン)のリーグ戦全試合ライブ配信に関する概要が公開された。

 イギリスのPerform Groupが展開する動画配信サービスのDAZNは、スポーツファンが好きなスポーツを楽しめるライブストリーミングサービス。ブンデスリーガやセリエAなどの欧州リーグはもちろん、サッカー以外にもNFL(アメリカンフットボール)やUFC(総合格闘技)など、世界最高峰のあらゆるスポーツをライブ配信している。昨年7月には、Jリーグと10年間で約2100億円の放映権契約を発表。これにより、今季は明治安田生命Jリーグの全試合(J1、J2、J3)がライブ配信され、月額1750円でテレビ、パソコン、スマートフォン、タブレットなどで好きな試合を観戦することができる。また、録画放送による見逃し配信も実施される。デジタル端末が大きな普及を見せる今日、DAZNの参入でサポーターは“いつでも”、“どこでも”Jリーグ観戦が可能となる。

 Jリーグは巨額の放映権を得たことで、リーグ全体のレベルアップにも着手している。リーグ戦の優勝賞金や、各クラブへの均等配分金が大幅に増額される他、リーグ戦の上位4チームには強化配分金を付与。優勝チームには賞金とは別に3年間で15億円が支給される。最近は“DAZN特需”によるチーム強化を目論むクラブによる選手の争奪戦が勃発。空前の移籍ラッシュを連日メディアが大きく取り上げている。各クラブがチーム強化に尽力することで、リーグのレベルアップに加え、日本代表の強化も期待されている。

 そんな期待は高まるばかりだが、投資に見合うだけの加入者を確保できるのか? DAZNのジェームズ・ラシュトンCEOはJリーグと契約した理由について「日本で配信をしようと考えた理由は、ペイテレビへの加入者数よりも、(ネットに)接続された映像の方が視聴者が多いからです。ペイテレビよりもDAZNで配信することで、より視聴率が高くなることが実現できると思います」と述べた。日本におけるDAZNの普及に自信を持っている。

 さらに、「Jリーグの成長に貢献したいと考えています。DAZNのサービスを通じてファンの数を増やし、Jリーグのさらなる成長を目指しています」と、新たに始まる10年間の目標を口にした。

 会見の後半には、DAZNのコンテンツ制作を手掛ける水野重理本部長が中継の概要を説明した。これまでJ1の試合を中継する際は、6台のカメラで撮影するのが一般的だった。しかし、DAZNは9台の中継用カメラを導入し、内1台はスーパースローカメラを使用する。これにより、今までにない映像を配信できると言う。

「様々な角度から撮ることで、スタジアムで起こっていること、選手たちの技も見られるし、選手やサポーターの喜怒哀楽の表情まで中継映像に反映していきます」

 今後は「スマートスタジアム事業」の協業契約を結ぶNTTグループと、スタジアムで観戦するサポーター向けのコンテンツ制作も計画している。ストリーミングに必要なWi−Fi環境の整備など、新プロジェクトとして協議を深めていく方針を示した。

 18日には2月25日のJ1リーグ開幕に先駆け、『2017JリーグDAZNニューイヤーカップ』(1月22日〜2月11日開催)、『2017Jリーグ アジアチャレンジ in タイ インターリーグ』(1月24日〜26日開催)の全試合ライブ配信も発表された。これら大会には、昨年のリーグ王者・鹿島アントラーズ、中村俊輔が加入したジュビロ磐田らが参戦。いよいよ、DAZNが配信する試合でJクラブが初登場となる。

 日本サッカー躍進へ。新たな10年が幕を上げる。