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半導体調査企業である米VLSI Researchは1月18日(米国時間)、2017年の世界IC市場の成長率は金額ベース、数量ベースともに、前年比6%、半導体製造装置市場の伸びは8%と予測すると発表した。

2016年の世界IC市場の伸びは金額ベースで2%、数量ベースで5%、装置市場の伸びは10%と推定される。IC製造ラインの稼働率(平均)は、前年に引き続き、89%と高い水準を保つと予測している。IC産業の景気は2016年4月が底で、7月から年末に向けて回復してきて、2017年はさらに上向くとしている。それを支えるのは、クラウドコンピューティングや車載需要の増加、DRAM価格高騰、NAND型フラッシュメモリを用いたSSDの需要急増、PC買い替え、中国におけるスマートフォン人気などと想定している。

また、今後5年間の半導体ウェハプロセス装置市場の年平均成長率は5%、サービス市場(保守やパーツ供給など)3%、パッケージ・アッセンブリ装置市場は3%、テスト装置市場2%と予測している(図1)。

ちなみに、これらのデータは、VLSI Research会長のDan Hatcheson氏が、2017年初めに、米国で開催されたSEMI主催の半導体産業戦略会議(Industry Strategy Symposium:ISS)で発表されたもの。ISSでは、米国の市場動向調査企業GartnerのJim Hines氏が、2016年および2017年のIC市場の成長率は、それぞれ1.5%%、7.7%%と予測されると発表したほか、センサ、オプトエレクトロニクス、車載半導体(コネクティッドカー、自動運転車、パワートレインの電子化)が大きく伸びるとした。

○半導体の成長を支える応用分野は?

なお、ISSの基調講演では、GLOBALFOUNDRIESのR&D担当シニアVPでCTOのGary Patton氏が、今後の半導体産業の成長を支える5大応用分野は、IoT、車載、5G、AR/VR、人工知能(AI)であるとし、これらの分野における半導体売上高は今後10年間で大きく成長すると述べている。また、半導体産業の破壊的トレンド(既存の価値基準や傾向を破壊するような動向)として「グローバル化」、「業界の景気動向」や「ムーアの法則」を挙げている。さらに、206年だけで買収費総額が1300億ドルを超えた半導体企業のM&A、2020年までに世界の半導体生産の2割を占めるまでに成長する中国における半導体製造などに注目していると述べた。

(服部毅)