By Leonard Lin

GoogleやFacebookなどの大手IT企業が仮想現実(VR)関連プロダクト・コンテンツの開発に注力する中、AmazonがVR分野に精通した人材を雇い入れるために求人募集を行っていたことが明らかになりました。このAmazonの求人募集には「AmazonがどのようにVR技術を活用しようとしているのか?」のヒントが多くちりばめられている、と海外ニュースメディアが報じています。

Amazon Goes Virtual Reality: Job Offer Reveals Plans for VR Shopping | Variety

http://variety.com/2017/digital/news/amazon-vr-shopping-app-1201962695/



Amazon job posting suggests plan to bring shopping experiences into VR | TechCrunch

https://techcrunch.com/2017/01/19/amazon-job-posting-suggests-plans-to-bring-shopping-experiences-into-vr/



AmazonがVR分野の「クリエイティブディレクター」を探し求めていることが、LinkedIn上の求人ページから明らかになりました。Amazonの求人募集は既に受付が締め切られているのですが、求人内容がどのようなものだったのかは以下から見ることができます。

Palo Alto, CAのA9.comのCreative Director, Virtual Reality求人 | LinkedIn



求人ページの業務内容の欄には「未来のAmazonのVRソリューション構想を描き、クリエイティブでテクニカルな我々のチームを導き世界一の体験を生み出すこと」と書かれており、Amazonが今後どのようにVRを活用していくべきかを考案し、チームを引っ張っていく役割が求められていることがわかります。

この求人はAmazon内の「A9」と呼ばれるチームから出されたものです。A9はAmazonの製品検索やオンラインストア広告などを展開するチームで、求人ページには「我々のチーム(A9)はエンジニア・デザイナー・プロダクトマネージャー・科学者で構成されています。そして、我々は幅広いVRデバイスを使って何百万人もの顧客の皆様がVRを用いてAmazonでショッピング体験できるようにサービスを構築中です」と書かれており、VRを用いたショッピングサービスを構築中であることが明かされています。

求人によると拡張現実(AR)や複合現実(MR)に関する知識が有利に働くとされていますが、最も重要なのはあくまでVRに関する部分であり、「VRがグローバル企業やメディア、娯楽産業にどのように影響を与えるか」や「現在の市場勢力に対する深い理解」などが重視されるようです。なお、Amazonのスポークスマンはこの求人やAmazonの今後のVR戦略に対してのコメントを控えています。

A9は消費者が写真撮影した製品をAmazon.com上で検索することが可能になるアプリ「Flow」や、購入予定の電化製品や家具などを実際に部屋の中に配置するとどのような見た目になるのかを確認できるアプリ「Amazon Product Preview」など、画像認識やモバイルベースのAR技術を活用したサービスを開発しています。

また、これらとは別に、AmazonではPrime Videoサービスなどを生み出したAmazon StudiosがVRコンテンツの作成に乗り出していることが複数回にわたり報じられています。

Amazonが独自のVRコンテンツ作りに乗り出している可能性あり - GIGAZINE



Amazon StudiosではVR向けの映像コンテンツの制作が進められており、A9ではまったく新しいVRサービスの開発が行われているようで、Amazonでは複数のVR関連プロジェクトが推進されていることがわかります。