吸血コウモリは人間の血は吸わない、はもう過去の話。

コウモリと聞くと吸血鬼のイメージが強いですが、実際血を吸うコウモリはたった数種。しかもその種は、一般的に鳥の血を吸っているのですが、New Scientistが紹介した最新の研究で、夜間に人間の血も吸うように変わってきていることがわかりました。その理由は人間の侵略だといいます。

今回の研究では、ブラジルの国立公園のナミチスイコウモリの環境に人為的な変化を与えた場合、どのように反応するのかを排泄物で調査しました。具体的には「いつも血を吸っている野鳥がいなくなって家畜が増えた場合、どうなるのか? その場合、哺乳類も吸血のターゲットとなっていくのか?」と研究の著者は挙げています。

そして調べた糞からわかったことは、それ以上のものでした。DNAの断片から吸血コウモリは鳥と人間の血液を定期的に吸っていることがわかったのです。

「もちろん私たちが大変驚いたのは言うまでもありません。コウモリたちは新しい環境に馴染もうと新しい食べ物を探しているのです。」とNew Scientist誌に語るのは著者の1人。

しかし、研究者たちはどのように人間の血を吸っているのかを確定できていないそうですが、おそらく家に空いている穴から寝室に入り込んだり、外でハンモックで寝ている人たちから吸っているのではないか、ということです。

どちらにしても私たち人間が自然界へ介していることが影響していると思われます。2005年にはブラジルでコウモリに襲われたことによって1,300人以上の人が狂犬病に感染し、23人が命を落とすという結果になっています。コウモリも生きるために人間の血を吸うようになったんでしょうが、それが人間のせいだとなると複雑な気持ちです。

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image by Bird Hunter / Shutterstock.com
source: New Scientist

Hudson Hongo - Gizmodo US[原文]
(岩田リョウコ)