結婚5年未満は離婚率が高い

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結婚5年未満というと、どんな夫婦をイメージしますか? その後、長く連れ添う夫婦生活を考えれば、まだ夫婦共々希望に充ち溢れている時期なのでは? しかし、実は『厚生労働省平成25年 人口動態統計月報年計概況』の“同居期間別離婚件数の年次推移”によると、結婚5年未満の離婚件数が一番多いそうなんです。なかでも結婚直後の2年目が他の時期より多いというから驚きです! そこで、多くの夫婦が離婚の危機に陥りやすい“結婚5年未満”を夫婦円満に乗り切るにはどうしたらいいのでしょうか? 夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さんにお話しを伺いました。

●“3つの自尊心”を満たせば一生夫婦円満に!

「この調査からも、夫婦にとって結婚5年未満がとても大事だということがわかりますね。つまり、この時期にしっかり夫婦の価値観を確認し合い、受け入れることが必要。そうすることで深くお互いのことが分かり、信頼感も増すのです」(高草木さん 以下同)

では、結婚5年未満に陥りがちな危機を回避する方法とは?

「夫婦の関係性というのは様々だと思います。でも、夫婦円満の基本として言えることは“3つの自尊心”をお互いが満たすこと。それができれば、夫婦関係はもちろん、人間関係自体を良好に保つことができるのです」

人は大きく分けて以下の“3つの自尊心”を持っているそう。

(1)自己重要感

“自分は必要とされている”という気持ちで、人は皆、“自分を認めてほしい”と思っている。

「夫婦になると、“心理的距離”が近くなるため、どうしても相手への返答や態度が雑になってしまったり、無関心になったりしてしまいがちです。このようなことが続くと、相手の自己重要感が満たされないため、愚痴が増えたり、攻撃的になってしまったりするのです」

(2)自己有能感

“自分の能力を認めてほしい”という気持ち。

「この欲求は、女性よりも男性のほうが強く表れやすいです。例えば、夫の失敗を指摘したり、“ホント、あなたって役に立たないわよね〜”とか、“あなたって居ても居なくても同じじゃん”なんて、言ったりしている妻は、今すぐにあらためないと夫の気持ちがあなたから離れてしまう恐れがあります」

(3)自己好感

“自分は愛されている”という気持ち。

「この欲求は、もちろん男性にもありますが、どちらかというと、女性の方が強い傾向にあります。つまり、夫から“愛されていない感”が強い女性は満たされないので、不満が爆発してヒステリックになりやすいのです」

●相手の自尊心を満たすことが、結果的に自分の自尊心を満たすことになる

つまり、ケンカが多い夫婦、問題を抱えている夫婦、離婚してしまう夫婦に共通していえることは、“3つの自尊心が満たされていない”ということだと、高草木さんは話します。

「基本的に、この“3つの自尊心”を日々の生活のなかで互いに満たしてあげられていれば、夫婦関係も必ず良い方向に向かうということです。“自己重要感”は、目を見て挨拶する、日々の生活のなかで感謝の気持ちを伝える、共通の趣味を楽しむ…などが効果的です。“自己有能感”は、尊敬の気持ちを持つこと、そして褒めてあげたり、頼れる存在であることを伝えます。“自己好感”は、スキンシップや対話を忘れないことです」

“そんなの今さらテレくさくて無理〜”なんていう人もいるかもしれませんが…。

「今さら直接伝えたりするのはテレくさいというならば、例えば、遅くに帰宅する夫にちょっとした夜食を用意しておいたり、夜食にメモを添えて“お仕事お疲れ様〜”と感謝の言葉を伝えるなど、そんなことでいいのです。“いつまでも夫に愛されたい”と思うなら、まずは自分が相手の自尊心を満たしてあげること。それが、結果的に自分自身の自尊心を満すことになり、心の安定にもつながるのです」

日頃から互いの自尊心を満たしてさえいれば、それがしっかりとした土台となり、ちょっとしたケンカが勃発したとしても、大きく関係が崩れることを回避できるそう。ぜひ、実践して結婚5年未満の“魔の時期”を夫婦で乗り切ってください!

(構成・文/横田裕美子)