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第156回直木賞を受賞した作家の恩田陸氏が19日、東京・帝国ホテルで記者会見に臨み、「大ごとだったんだなと思って、ちょっとうろたえています」と心境を語った。

『蜜蜂と遠雷』で、6度目の候補にして直木賞となった恩田氏は「自分には縁のない賞だと思っていた」と本音を吐露。それでも、作家として20年以上活動してきた中で、「自分がどの程度のものを書いているのかがだんだん分からなくなってくるので、候補にしていただくと、まだ最前線にいるんだと実感できるという意味で、すごく励みになっていた部分はありました」と語った。

受賞の連絡は、編集者たちと新年会を兼ねて居酒屋で待っていたそうだが、「だんだん本当に新年会になってしまうんじゃないかっていう気がしてきて、『マズい、ここで酔っ払っちゃいけない』と一生懸命(お酒を)控えていたんですけど、やっぱり(受賞連絡が迫る午後)7時を過ぎると、ものすごいみんな緊張してきたので、7時過ぎてからの時間がすごくつらかったです」と状況を説明。晴れて受賞となり、「この後ゆっくり飲みたいと思います」と笑顔を見せた。

今作については、これまでで一番時間をかけて執筆作業にあたったといい、「これを書きながら自分でもすごく勉強になった部分があり、成長したなという思いもあるので、この小説で獲れて本当に良かったと思います」と、喜びもひとしお。

「これまで長い間、書く場所を与えてくださった出版社の皆さまと、一緒に伴走して付き合ってくれた編集者の皆さんにお礼を言いたいと思います」と感謝を述べ、今後については「いろんな種類の面白さを体感できる小説を書いていきたいと思います」と、さらなる創作意欲を見せていた。